Disc Review

The Complete Diamond Jim Recordings / E.J. & The Echoes (Tramp Records)

ザ・コンプリート・ダイアモンド・ジム・レコーディングズ/E.J.&ジ・エコーズ

1990年代末だったと思うけれど。USのロスト・ソウル・レコードとかいう、まあ、ちゃんとしてるんんだかしてないんだか…って感じのレーベルから出ていた『ロスト・ソウル・オールディーズ』コンピCDシリーズをごっそり買ったとき、その中に1曲入っていたことで存在を知ったE.J.&ジ・エコーズ。

どういう人たちだかさっぱり知らなかったけれど、まあ、いわゆるノーザン・ソウル・シーンで再評価されていたミシガンのグループで。そこに入っていた「プット・ア・スマイル・オン・ユア・フェイス」って曲が、まじ、ぼくを頬笑ませてくれたというか。素敵なミディアム・スウィート・ソウルで。

同郷のディオン・ジャクソンとか、あの辺の1960年代半ばのポップ・ソウルものとともに、一時期、とても愛聴していたものですが。

そんなE.J.&ジ・エコーズの単独ベスト、出ました。うれしい。1950年代後半からミュージシャンとして活動していた“E.J.”ことエヴェレット・J・グロンダが、60年代に入ってセントラル・ミシガン大学に通っていたころ、才能あふれるヴォーカリスト、“マニー”ことマニュエル・ホルコムと意気投合。彼らは他の仲間を集めて黒人白人混成ヴォーカル・グループを結成し、州内各地で演奏を行うようになった。デトロイトのモータウン・スタジオの近くでレコーディングをしたこともあるとか。“近くで”ってとこが泣けますが(笑)。

で、1963年、バンド名をE.J.&ジ・エコーズに。このグループでミシガン州全域のダンス・パーティーやらクラブやらウェディング・パーティーやらで人気を博すようになったという。トラヴァース・シティでハウス・バンドを務めながら、多くのスター・アーティストのオープニング・アクトを務めたりも。

そんな時期、1964年から1967年にかけて彼らはダイヤモンド・ジム・レコードと契約してシングルを何枚かリリース。当時はまったくセールス的に成功を収めることができず、バンドは解散。E.J.は学校の先生になったらしい。

でも、後年、イギリスのノーザン・ソウル・シーンでE.J.&ジ・エコーズの再評価の気運が高まって。様々なコンピCDなどを通じて、ようやくぼくのような情弱リスナーの耳にも届くことになったのでした。なんでも2006年に往年のメンバーが再結集してライヴを行ったこともあるらしい。

が、今ではE.J.もマニーも他界。残念でならないのだけれど。このほどフレッド・ライフが彼らの入手困難なオリジナル7インチ・シングル音源など往年のレコーディング全11曲をがっつりコンパイル。新たなライナーを添えて、貴重な写真も揃えて。素晴らしいアナログLP再発/ストリーミング配信を実現してくれた、と。そういう流れみたい。

まだまだ宝は眠ってるねー。素晴らしい!

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