
グッド・タイムズ!(10周年記念デラックス・エディション)/ザ・モンキーズ
今から10年前、2016年の個人的年間ベスト・アルバムってやつを選ぶ際にまとめたメモを引っぱり出してみたら、ざっくり、こんな感じでした。
- 『アイ・ウォント・イット・ダーカー』レナード・コーエン
- 『ドゥ・ハリウッド』レモン・ツイッグス
- 『トゥギャザー』エクスプローラーズ・クラブ
- 『セキュラー・ヒムズ』マデリン・ペルー
- 『24Kマジック』ブルーノ・マーズ
- 『サイド・ポニー』レイク・ストリート・ダイヴ
- 『グッド・タイムズ!』モンキーズ
- 『フォールン・エンジェルズ』ボブ・ディラン
- 『キープ・ミー・シンギン』ヴァン・モリソン
- 『ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー』ボール・サイモン
(次点)
- 『ヒア』ティーンエイジ・ファンクラブ
- 『ニアネス』ジョシュア・レッドマン&ブラッド・メルドー
- 『ウィーザー(ホワイト・アルバム)』ウィーザー
なんか、個人的趣味まるだしのリストで。懐かしいような。いや、さすがに年齢を重ねると直近10年なんてあっという間すぎて、今に直結していて全然懐かしくないというか…(笑)。今なお機会があればよく聞くアルバムばっかりだなと思うわけですが。
中でもこのリストの7位にメモしているモンキーズ。この『グッド・タイムズ!』はよく聞いたっけ。結成50周年を記念して、2012年に他界したデイヴィ・ジョーンズ以外のオリジナル・メンバー3人、ミッキー・ドレンツ、ピーター・トーク、マイク・ネスミスが再結集。ファウンテン・オヴ・ウェインのアダム・シュレシンジャーのプロデュースの下、ウィーザーのリヴァース・クオモ、XTCのアンディ・パートリッジ、デス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバード、ノエル・ギャラガー&ポール・ウェラーら頼もしい後輩たちの的確なサポートのもと新曲や往年の未完成音源を21世紀によみがえらせた1枚で。
これが想像以上に躍動的な仕上がりだった。最高だった。後輩たちからのリスペクトもむんむん溢れていて。しかもタイトル曲はハリー・ニルソンが作って、1968年にマイクとデモ・レコーディングした未完成曲で。そこに残されたニルソンのガイド・ヴォーカルも活かしつつ、ミッキーが新たなヴォーカルを加えたものだったし。ニール・ダイアモンド作の「ラヴ・トゥ・ラヴ」では生前のデイヴィの歌声も聞けたり…。他にもジェフ・バリー&ジョーイ・レヴィーン作とか、トミー・ボイス&ボビー・ハート作とか、キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作の曲とかも、まあ、新たなカヴァーも含めて入っていて。マイクとピーターそれぞれが提供した新曲もあって。
新曲入りのアルバムとしては結成30周年の節目に出た『ジャスタス』以来だったけれど、まさに往年の輝きを取り戻した仕上がりだったこともあり、全米アルバムズ・チャートでも最高14位にランク。48年ぶりにグループとして最高位を記録した作品となったのでした。
と、そんな傑作のオリジナル・リリースから10年。モンキーズ結成60周年となる2026年に改めて2枚組拡張エディションとして蘇った。うれしい。
ディスク1がオリジナル・アルバム。ディスク2が、当時デジタル・ボーナス…みたいな形で世に出た音源とか、アナログ盤のおまけシングルに入っていた曲とか、日本盤のみにボーナス追加されていた曲とか…まあ、要するにマニアならば手にしていらっしゃると思う、2016年のレコード・ストア・デイに出た10インチLP『グッド・タイムズ! プラス』の収録曲4曲に加えて、アルバム収録全曲のバック・トラックが入ってます。

