Disc Review

Parsley, Sage, Rosemary And Thyme: 7inch Paper Sleeve SA-CD Hybrid Edition / Simon & Garfunkel (Sony Japan)

パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム~7インチ紙ジャケットSA-CDハイブリッド・エデション/サイモン&ガーファンクル

サイモン&ガーファンクルというと、なんだか朴訥としたアコースティック・ギターの響きとシンプルで美しいコーラス・ハーモニーによるフォーク・デュオ…みたいなイメージで語られることもあったりするけれど。

この人たちのアルバムって、まあ、ファーストの『水曜の朝、午前3時(Wednesday Morning, 3 A.M.)』はともあれ、今からちょうど60年前の1966年に出た『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』をはじめ、1968年の『ブックエンド』とか、1970年の『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』とか、そのあたりの名盤を聞き直すたびに、エンジニアのロイ・ハリーとタッグを組んだポール・サイモンが実に巧みなサウンド・メイキングに専心していることがじわじわわかってきて。

やっぱりこの人たち、深いわ、と。素朴で親しみやすいフォーク・デュオとか、ぼんやり言ってる場合じゃないな、と。毎度思いを新たにさせられるわけですが。

そんな『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』の7インチ紙ジャケ版再発、出ました。今さらおさらいの必要などないだろうけど。対位法的コーラスの深い響きで再構築された伝承歌あり、サイモンのアコースティック・ギターの超絶テクを満喫できる曲あり、躍動的なパーカッションを導入したスリリングな曲あり、極上サンシャイン・ポップあり、洗練されたストリングスのアンサンブルが美しい曲あり、静謐な聖歌と当時の社会的問題を重ね合わせたメッセージ・ソングあり…。名曲ぞろいの1枚。

副題にもある通り、今回はSACDと通常のCDのハイブリッド版で。SACD層には日本のソニーで新たにオーサリングされた最新リマスター音源を収録。CD層のほうは現時点でベストとされる2014年のボックスセット『コンプリート・アルバム・コレクション』のマスターを使用。で、そこに2001年のリマスター再発CDで初お目見えした未発表音源2曲(これは2001年マスターのまま)をボーナス追加して。

サイモン&ハリーの精緻な音作りは、そのエコー感とかも含めて、いい音質であればあるほどよくわかるから。改めて魅力を再訪するには絶好のリイシューかも。

さらにソニーの7インチ紙ジャケ再発シリーズお得意のオマケも魅力。アルバムに先駆けてヒットした「早くうちへ帰りたい(Homeward Bound)」の日本コロムビア盤シングルと、映画『卒業』のサウンドトラックからのカットとしてヒットした「スカボロー・フェア(Scarborough Fair/Canticle)」のCBSソニー盤シングルのジャケットの原寸復刻版を同梱して。帯は1968年のCBSソニー盤LPの復刻。楽しい。

あ、そうだ。ノージくんが力作ライナー、書き下ろしてます。

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