
フラワーズ/ドゥラン・ジョーンズ&ジ・インディケイションズ
ドゥラン・ジョーンズ、アーロン・フレイザー、ブレイク・ラインの3人を核とするネオ・ソウル・ユニット、ドゥラン・ジョーンズ&ジ・インディケイションズ。
ドゥランさんとアーロンさん、それぞれのソロ・アルバムや、ブレイクさんがパッチワーク・インコーポレイテッドの一員としてリリースしたシングルなどを間に挟みつつ、4年ぶりにバンド名義の新作、リリースしてくれました。
シカゴにあるブレイクさんのホーム・スタジオで曲作りをして、ワンテイクでデモを録って。基本的にはそのデモをベースに編み上げたアルバムらしく。そういう意味では2016年、4トラックのマルチ・カセット・レコーダーで宅録されたファースト・アルバムのマインドへと今一度立ち返った1枚ということができるかも。
初心に立ち返って、それぞれがソロ活動で繰り広げた試行錯誤からの成果を持ち寄りながら構築したアルバムという感じか。特にドゥラン・ジョーンズはソロ・アルバムで自身の内省奥深いところを吐露した後だけに、どこか吹っ切れたような雰囲気もあって。精神的にいい一巡りをしたみたい。
これまで本ブログで取り上げたこの人たち関連のエントリーを振り返ってみると——
という感じで。ソロ作のほうが多かったりもするわけですが。やっぱりバンド名義のほうがいいなぁ。いつも通り、ギター、ベースはブレイク・ライン。ドラムはアーロン・フレイザー。キーボードは欠かせないサポートを提供し続けるスティーヴ・オコンスキ。ホーン・セクションやコーラスなども適宜加えながら、もうこれしかない、という的確なアレンジをバックにドゥラン・ジョーンズのバリトンとアーロンさんの必殺ファルセットが舞う。
メロウでスムースでスウィートでセクシーで。やっぱりこの人たち、いいです。しびれます。