Disc Review

What Happens Now / Kat Eaton (Reason & Rhyme Records)

ホワット・ハプンズ・ナウ/キャット・イートン

本ブログでは数年前からちょこちょこ動きがあるたび取り上げてきたキャット・イートン。英ウェールズ生まれで、現在はシェフィールドを拠点に活動するブルー・アイド・ソウル・アーティストですが。

本国イギリスはもちろん、ヨーロッパ各地での評価がそこそこ高いみたいで。オランダ、ドイツ、ベルギー、フランス、イタリアあたりのラジオ・プレイリストによくセレクトされている、と。グレゴリー・ポーター、ジュールズ・ホランド、テスキー・ブラザーズあたりのサポート・アクトとして各地をツアーして回ったり、ミュンヘンやワルシャワでヘッドライン公演をソールドアウトさせたり、カロ・エメラルド、ルビー・ターナー、ロベルタ・カンポスらと共作したり…。

そんなキャットさんの新作。フル・アルバムとしては3作目。出ました。この人の場合、いわゆるレトロ・ソウル風味だけでなく、ポール・ウェラー味とか、レイク・ストリート・ダイヴ味とか、エミリー・キング味とか、そのあたりの感触も加わっているところが魅力で。今回もそんなことを再確認させてくれる仕上がり。プロデュースは今回もニック・アトキンソン。ヴィンテージ機材をたくさん備えていることでもおなじみ、ロンドンのコンク・スタジオを中心にレコーディングされたみたい。

なもんで、いい感じに古めのエレピとか、アナログ・シンセとか、その辺の音の感触もちりばめつつの全10曲。今回はミディアム以下、というか、バラード系の仕上がりのほうがよくて。「リアル・ユー」とか「ハミング・ロウ」とか「ロング・グッドバイ」とか、アルバム後半に並んでいるそのあたりが個人的にはお気に入り。もちろん、アップものもかっこよく。今年のアタマに『ソウル・ゴーン・ブルー』ってEP出していたポール・ボディもギターで客演しているみたい。

キャットさんの適度にクリスピーな歌声も、なんというか、これ見よがしじゃない、さりげないソウル風味を感じさせてくれて。過剰さはないけれど、そこがこの人の魅力かも。アナログ盤も出てるから、断然そっちだな。

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