
タイム/タジ・マハール&ザ・ファントム・ブルース・バンド
タジ・マハールといえば、このところ、ライ・クーダーとの再会アルバムとか、ケブ・モとの共演盤とかを届けてくれていたのだけれど。
今回は盟友ファントム・ブルース・バンドとの再タッグ盤! 出ましたー。
かっこいいです。ファントム・ブルース・バンドの顔ぶれはトニー・ブラウナゲル(ドラム)、ラリー・フルチャー(ベース)、ジョニー・リー・シェル(ギター)、ジョン・クリアリー(ピアノ)、ミック・ウィーヴァー(オルガン)、ジョー・サブレッド(サックス)、レス・ラヴィット(トランペット)ら。ニュー・オーリンズのグルーヴあり、レゲエのビートあり、カントリー・ブルース感あり、ラテンあり。多彩な躍動が渾然と渦巻くごきげんな世界。
アルバム・タイトル・チューンは、ビル・ウィザースが書いた未発表曲で。これ、デモとして録音されただけで埋もれっぱなしになっていたところを、2010年ごろ、プロデューサーのスティーヴ・バーコウィッツがタジさんのところに持ち込んだものだとか。ビル・ウィザースは2020年に亡くなっているのだけれど、それに先立ってご本人の許諾も得て、さらに今回のリリースにあたっては奥さま、マーシャさんの許諾ももらって。めでたくアルバム・タイトルに冠される形でリリースが実現した。
他にも興味深い収録曲がたくさん。ジム・クウェスキンやラヴィン・スプーンフルなどでもおなじみのトラディショナル・ブルース「ワイルド・アバウト・マイ・ラヴィン」とか、ジギー・マーリーを迎えて父ボブ・マーリーの楽曲をカヴァーした「トーキン・ブルース」とか、オーティス・レディングの「スウィート・ロリーン」とか、ボビー“ブルー”ブランドの「アスク・ミー・バウト・ナッシング(バット・ザ・ブルース)」とか、。改めてタジさんの奥深さを思い知るばかり。
とともに、バンドのメンバーたちが曲作りに絡んだ新曲たち。これまたごきげんで。新曲の中では個人的には、いろんな過去のロックンロール/R&B曲のタイトルやアーティスト名とともに、“あの娘、俺よりジュークボックスを愛してるんだ…”とか歌われる「クレイジー・アバウト・ア・ジュークボックス」って曲が思いきりお気に入り。クリアリーのピアノ・ソロも、ラヴィットのトランペット・ソロも最高で。盛り上がる。
大型連休のおともだな、これ。



