
ジュリア/ジュリア・カミング
サンフラワー・ビーンのベース/ヴォーカル、ジュリア・カミングの初ソロ・アルバムです。
サンフラワー・ビーンは基本、インディ・ロック系というか、エッジの効いたオルタナ・ロック系というか。そういう感じのトリオ・バンドだけれど。ジュリアさんのそっち方面の音楽性ではなく、いつも口にしている1960〜70年代のいわゆるAMポップからの影響、つまりバート・バカラックとかキャロル・キングとかジョニ・ミッチェルとかカーリー・サイモンとかブライアン・ウィルソンとか、そっち方面の持ち味を存分に発揮した1枚に仕上がっている。
全曲、ジュリアさんとブライアン・ロバート・ジョーンズ、クリス・コーディの共作。ロジャー・マニング、ギャレット・レイ、アンドリュー・ラピン、ニック・ジナーらがバックアップ。2年くらいかけて、かつての本拠地ニューヨークと現在の拠点ロサンゼルスを行き来しつつ完成させた1枚だとか。
普段から女性の自立とか政治活動とかに関して意識的なメッセージを放っているジュリアさんだけに、今回も歌詞にはそういう姿勢が貫かれていて。先行で配信されていたオープニング・チューン「マイ・ライフ」では“私は寂しすぎる。欲深すぎる。気が強すぎる。プライドが高すぎる。求めすぎる。怠けすぎる。がんばりすぎる。本音を言う。言ったことで気まずい空気にする。恋に落ちる。そして、すべて自分の妄想だったことに気づく”とか歌っていて。
かと思えば「アイ・ドリーム・オヴ・ア・ファイア・ザット・ストレイズ・バーニング・ホエン・ノーバディ・テンズ・トゥ・イット」って長いタイトルの曲では、“私と私の無価値感、私たちは親友/彼女は痩せた腕と猫背で私を抱きしめて、ほら、言った通りでしょと囁くの…”とか歌って、葛藤していたりして。
ソロでの活動、今後も楽しみ。

