NBPファイル vol.96:ジミー・ルイス名演集
スロウバック・サーズデイ恒例NBPプレイリスト。今週はぼくの好きなベーシストのひとりにスポットを当てます。
ジミー・ルイス。1918年の今日、4月11日がお誕生日ってことで。2000年に81歳で亡くなっていますが、彼が残したプレイは永遠です。
もちろん1918年生まれだから、もともとはウッドベース奏者。けっこう下積みをあれこれした後、1950年代からカウント・ベイシー楽団とか、デューク・エリントン楽団とか、ビリー・ホリデイとか、アイヴォリー・ジョー・ハンターとか、その辺の偉人たちと仕事を重ねて。
やがて1950年代末に、キング・カーティスのバンドへ。このあたりからエレクトリック・ベースを弾くようになったのだけれど。まだギターの延長線上としてエレクトリック・ベースをピックで弾くプレイヤーが多かった中、ジミー・ルイスは指で弾いて。ライヴでその様子を見た若きチャック・レイニーが衝撃を受け、自分のスタイルを編み出したというエピソードもある。以降のシーンを賑わしたファンキーなベース・スタイルの礎を築いた重要なベーシストなのでありました。
1960年代半ば以降は、ホレス・シルヴァーとかルー・ドナルドソンとかグラント・グリーンとかデイヴ・パイクとか、アトランティック〜ブルーノート〜CTI系のジャズ・ロック/クロスオーヴァー系のバックも多数つとめて。さらにはサム・クックとかウィルソン・ピケットとかソロモン・バークとかR&B系のサポートもたくさんやって。
そんなジミー・ルイスのプレイを振り返るセレクション。名演はそれこそ無数にあるのだけれど、そこからほんの一部、ぼくの好きな12曲を並べてみました。年代むちゃくちゃですが。よろしければ、お楽しみください。
Everything Jimmy Lewis Plays Is Funky
- Everything I Do Gonna Be Funky (From Now On) / Lou Donaldson (1970)
- There’s Much to Be Done / Horace Silver Quintet (1970)
- Teardrops Will Fall / Wilson Pickett (1965)
- Jet Set / Dave Pike (1966)
- She / David Clayton-Thomas (1972)
- I'm In the Mood / John Hammond, Jr. (1967)
- I Feel The Earth Move / Boogaloo Joe Jones (1971)
- Ain't Nobody's Business / King Curtis (1961)
- Wild One / The Coasters (1964)
- Mo Jo Hannah / Esther Phillips (1964)
- The Windjammer / Grant Green (1972)
- Having a Party (Live at the Harlem Square Club, Miami, FL, 01/1963) / Sam Cooke (recorded in 1963, released in 1985)