Disc Review

Small Town Talk / Shannon McNally (Sacred Sumac Music)

スモール・タウン・トーク/シャノン・マクナリー

相倉久人さんをゲストにお迎えするCRT、あさっての日曜日になりました。どんな話が飛び出すか、まじ、楽しみ。鋭く、奥深く、スピーディな相倉節をぼくも堪能したいと思ってます。あれこれ質問もぶつけちゃおっかなーとも。お時間ある方、左のインフォーメション欄を参照のうえ、ぜひ遊びにいらしてください。

大のコーヒー党・相倉さんということで、静岡・三島のカフェ“ククルク”さんにお願いしてCRTオリジナルの“相倉ブレンド”を作っていただきました。香り高い絶品ブレンド。ロックにもジャズにも、よく合います。お店でコーヒー飲みながら、みんなとでかい音で音楽を楽しむって、なんだか往年のロック喫茶/ジャズ喫茶っぽくて、個人的にやたら盛り上がってます。

と、そんな具合に大いに盛り上がりつつ、本日のピック・アルバムのご紹介。ブルージーな持ち味でおなじみの女性シンガー・ソングライター、シャノン・マクナリーの新作です。全曲、南部カントリー・ソウルの立役者、ボビー・チャールズの楽曲を採り上げたカヴァー・アルバム。しびれます。新作といっても録音は5年くらい前なので、まだボビー・チャールズも存命中。レコーディングにも協力してます。シャノン姐さんは2005年の傑作『ジェロニモ』で「テネシー・ブルース」をカヴァーしていたけれど、その流れで生まれた1枚ってことかも。

バックをつとめるのはボビー・チャールズの盟友ドクター・ジョンと、彼が率いるバンド。デレク・トラックス、ルーサー・ディッキンソン、ヴィンス・ギル、ミッキー・ラファエルらもゲスト参加してます。ファンキーさとメロウさが交錯するニューオーリンズR&B風味を存分にたたえつつ大きくうねるグルーヴに乗って、ちょっとはすっぱなシャノン姐さんの歌声が舞う。ボビー・チャールズ本人のヴァージョンが残っていないボビー・チャールズ作品まで視野に入れた選曲も心憎い。例の傑作ベアズヴィル盤からタイトル曲を含め5曲採り上げられているあたり、特に日本のボビー・チャールズ・ファンにはうれしいところかも。

アルバムのメイキング映像がここにあります。

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