Disc Review

The Budos Band III / The Budos Band (Daptone)

BudosBandIII

ザ・ブドス・バンドⅢ/ザ・ブドス・バンド

全曲ストリーミングという太っ腹イベントに続いて、今度はfacebookでのQ&Aイベントも催すというフライアン・ウィルソン。いいっすね。『ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュイン』のリリースを目前に控えて、盛り上がってきました。この勢いで8月17日の米盤発売日、そして、ついでに翌日、8月18日の新宿ネイキッド・ロフトでのCRT“ジョージ・ガーシュイン&ブライアン・ウィルソンまつり”を迎えましょう。くどいようですが、左の情報欄を参照のうえ、こぞってご参加ください。お待ちしてます。

なわけで。実際のところ、近ごろ個人的には毎日ほとんどの時間をブライアン&ガーシュインばっかり聞いて過ごしているわけですが。そうも言っていられません。興味深い新作は次々リリースされてます。そういうのも聞いてます。合間に。ちょこっとだけ(笑)。そんな中で気になった盤のうちのひとつが、これ。ブドス・バンドの新作です。スタテン・アイランド出身。ブルックリン周辺のディープ・ファンク・リヴァイヴァル・ムーヴメントを牽引する11人組の3作目のフル・アルバム。去年、EPも出てるから、3.5枚目って感じか。

今回もアフロで、サイケで、オリエンタルな独特のファンク・グルーヴを満載したインスト・アルバム。チープなシンセ/オルガンやサーフ・ロックンロール的なギターやワールド・ミュージックっぽいパーカッションなどが繰り出すなんとも粘っこいリフをバックに、5管がフロントで暴れる、と。まあ、どの曲もそういう同じツクリなのだけれど。なんか妙な吸引力がある。かっこいいです。

ファンクといえばJB's、みたいな、ぼくのような古い世代の耳にとっては、さすがにゆるいというか。柔軟さに欠ける感じもあるのだけれど。適度なゆるさが今っぽいのかも。今っぽいってニュアンスがぼくにはわからないので、なんとも言えませんが(笑)。音像のやばさはオリジナル・ファンク軍団たちのそれに負けてない。暑い夏に熱いファンク。いいんじゃないすかね。

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