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Disc Review

A Little Touch Of Schmilsson In The Night / Harry Nilsson (RCA/Legacy)

夜のシュミルソン/ハリー・ニルソン

CRT忘年会、楽しませていただきました。開演前のBGMとしてアトランティックR&Bをかけまくって、たっぷりアーメット・アーティガンを追悼させていただき、本編ではまずJBに最大限の感謝を捧げつつおにぎやかに追悼。そのあと、ジョニー・キャッシュ、細野晴臣、みのもんた、トニー・ジョー・ホワイト、ウェザー・リポート、ロイ・オービソンなど、いろいろ楽しみましたが、やはりラスト、能地が持ち出したリトル・リチャード姐さんのド迫力と、豪華アーティスト満載のわやくちゃな1988年ロックンロール名誉の殿堂パフォーマンスにかっさらわれた感じですかね。大量のCD福袋放出抽選会も盛り上がったし。また遊びましょうね(笑)。来月はジョージ・ハリスンまつりっすよ。

てことで、その後もちょこまか仕事があったとはいえ、気分的にはこの忘年会イベントで06年の仕事は終了だあ。年末年始、何をリスニング基本アイテムとして呆けようかなぁ…と思ってたんだけど。今年は、つーか、今年もこれだな。ハリー・ニルソンが73年、名匠ゴードン・ジェンキンス指揮によるゴージャスなストリングス・オーケストラをバックに、往年のスタンダード曲をシナトラ気取りで歌い綴った『ア・リトル・タッチ・オヴ・シュミルソン・イン・ザ・ナイト』。邦題『夜のシュミルソン』っすね。特にニュー・リリースってわけではないけれど、今年半ばにリマスター+エクスパンデッド盤が出たので、それでほんわか楽しみます。

1996年以降、DCC、ブッダ、欧RCA、米RCAなどから五月雨式にボートラ入りエクスパンデッド・エディションが出続けているニルソンですが。今年はたぶん2枚。5月だったか6月だったかに、72年の『サン・オヴ・シュミルソン』と、この『夜のシュミルソン』が出た。未発表曲2曲、別テイク1曲、シングル・ヴァージョン1曲を含む『サン・オヴ…』のほうがおいしい1枚ではありましたが。個人的には受験勉強をしながらえんえん聞きまくっていた(笑)『夜の…』が思い入れ盤。ぼくが、ロックンロール以前の、いわゆるポピュラー・スタンダード曲を本格的に覚え始めるきっかけとなった恩人ならぬ恩盤。

まあ、このアルバムも88年に、別テイク/別ミックス/未発表の音源を基本に、他アルバムに収録されたストリングス系楽曲を集めた『ア・タッチ・モア・シュミルソン・イン・ザ・ナイト』って続編が出て。98年に、そこから未発表ものだけを取り出して本編『夜のシュミルソン』に付け加えた『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』って盤がキャムデンから出て。今回の米RCA盤はほぼ『アズ・タイム…』と同じなのだけれど。『アズ・タイム…』のほうが若干オリジナル・アルバムの曲順をいじって構成されていたのに対し、こちらはオリジナル・アルバムの収録曲をまずずるっと入れて、その後にかつて未発表だった音源をボーナス・トラックとして付加した形。オリジナル・アルバムを聞き慣れた耳にはこっちのほうがリーズナブルかな。

ニルソンに関しては、96年、ポール・ウィリアムス監修のもとでオリジナル・アルバム何枚かがCD化再発されたとき、旧ホームページでも書かせてもらった。ここです。懐かしいレイアウトだ(笑)。92年にレコード・コレクターズ誌に寄せた原稿も載せてあります。15年くらい前の原稿なので、ずいぶんと突っ込みもあまいけれど。よかったら、そちらも参照してみてください。

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