ア・ケイス・オヴ・ユー（ライヴ・アット・ニューポート2022）／ジョニ・ミッチェル with ブランディ・カーライル＆マーカス・マムフォード
これはちゃんとアルバム全体がリリースされてからブログに載せようかなと思っていたものなのだけれど。
去年、ここでも速報のような形で取り上げたジョニ・ミッチェルの復活ライヴ。あの感動のステージの模様が来月、7月28日に米ライノ・レコードからオフィシャルにライヴ・アルバムとしてリリースされることになって。現在、そこから2曲、「ア・ケイス・オヴ・ユー」と「青春の光と影（Both Sides Now）」の音源が先行公開されてます。それ聞いたら改めて感動がぶわーっとよみがえってきちゃったもんで。
アルバムが出たら出たで改めて盛り上がることにして。まずはその先行リリース音源でこちらも先行でひと盛り上がりしておこうかな、と(笑)。今朝はそういう更新です。
2022年7月24日に行なわれたニューポート・フォーク・フェスティヴァル。以前のエントリーでも書いた通り、もともとはアーティスト未定の“コヨーテ・ジャム”として告知されていた謎のセットがあって。それが当日、“ジョニ・ジャム”へと呼び名が変更された。
仕切っていたホストは、われらがブランディ・カーライルです。ブランディに呼び出されジョニ姉が予告なしでステージにサプライズ登場！ ブランディの他、アリソン・ラッセル、セリース・ヘンダーソン、ワイノナ・ジャッド、カイリーン・キング、ブレイク・ミルズ、テイラー・ゴールドスミス、シューター・ジェニングス、マーカス・マムフォード、ベン・ラッシャー、ハンセロス兄弟、ジョシュ・ニューマン、ルシャス、シスタストリングスら大勢の後輩たちにサポートされながら、ステージ中央の椅子に座って歌ったり、立ってエレクトリック・ギターを弾いたり、全13曲のフル・ステージを披露してくれたのでした。
去年のブログには個人がアップロードしてくれていた映像へのリンクを貼ってセットリストを再現。さすがに権利関係などもあるのか、今ではニューポート・フォーク・フェスのオフィシャル映像以外全部見られなくなっちゃってますが…。
あの日の模様がいよいよオフィシャル盤としてリリースされる。曲順とか多少いじられているし、カットされた曲もあるし、たぶんヴォーカル・トラックもちょこちょこ手直しされているみたいだけれど。でも、感動は変わらない。もちろん出るというニュースが届いた5月、速攻で予約しちゃいましたー。アナログLP2枚組（Amazon / Tower）のほうを。
ほんと、泣ける瞬間多し。先日のCRTジョニ・ミッチェル・ナイトでもみんなで見た「青春の光と影」も感動ものだったし、あと、「ア・ケイス・オヴ・ユー」の“I would still be on my feet”って歌詞のところで、ブランディが歌うのをやめて、ジョニ姉ひとりのヴォーカルにまかせる瞬間とか。やばい。あ、また涙腺が…。
ジョニとブランディはこのニューポートでの復活ライヴの好評を受けて、先日“ジョニ・ジャム”の続編コンサートも開催。6月10日、ワシントン州グラント郡にある野外コンサート会場、ゴージ・アンフィシアターで世界中から集まった2万5000人の観客を前に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたみたい。ニューポートでのジョニ・ジャムが予告なしだったこともあり、ちゃんと告知されて行なわれたジョニのフル・コンサートとしてはこれが20年ぶりだとか。
今回もブランディの他、アニー・レノックス、サラ・マクラクラン、アリソン・ラッセル、セリース・ヘンダーソン、マーカス・マムフォード、ウェンディ＆リサ、ルシャスら素晴らしい後輩たちががっちりサポート。「ナイト・ライド・ホーム」とか「陽気な泥棒（Raised on Robbery）」とか新たなレパートリーも加えつつ、ジョニさんがさらに回復してクリエイティヴなシーンにがっつり戻ってきたことを印象づけてくれるステージを展開してみせた、と。あー、いいなぁ。このステージ、見たかったなぁ…。
もちろんこの顔ぶれで日本に来てくれというのは無理な注文なのだろうし。ジョニさんの身体のこともあるし。でも、何らかの形で映像パッケージとか記録に残してもらいたいものです。その前に、まずは去年のニューポートの感動復活ライヴ、ちゃんと出るまであとひと月ちょいの我慢。とにかく楽しみにしてます。
