Disc Review

Drunk On a Flight / Eloise (Harbour Artists & Music/Awal Music)

ドランク・オン・ア・フライト/エロイーズ

英ロンドン生まれ。仏ノルマンディ育ち。今はロンドンを拠点に活動する23歳のシンガー・ソングライター、エロイーズ。

数年前、ビリー・アイリッシュのお気に入りとかなんとか、そういうプレイリストみたいなやつにこの子の「レフト・サイド」って曲がセレクトされたのをきっかけに一気に知名度を上げて。ぼくもそのとき知りました。いい感じにジャジーで、フォーキーなベッドルーム・ポップって感触がなんとも心地よく。

リアン・ラ・ハヴァスとか、マヘリアとか、レイとか、近年ロンドン・シーンを賑わしている新世代女の子アーティストの中では個人的にいちばんしっくりハマった子なもんで。本ブログでも紹介したいなぁと思いつつ。なんだかEPとかミニ・アルバムっぽいリリースばっかりが続いていたので、ちょっと取り上げそびれたままきちゃったのだけれど。

初のフル・レングス・アルバム、出ました。『ドランク・オン・ア・フライト』。12曲入り。1曲ずつが短いので全長31分ほどなんだけど。でも、とてもいい仕上がりなので紹介しておきます。プロデュースがブルーノ・メジャーからコナー・アルバートに替わって。ジャジーでフォーキーという従来の持ち味にソウルっぽさも加わった。注目を集めるようになってから4年ほどでエロイーズがいかにすくすく自身のサウンド・パレットを発展させてきたか、その記録という感じ。

歌詞でも、女の子ならではの眼差しで憧れが綴られていたり、罪悪感や苛立ち、混乱が描かれていたり。いろいろな方向に捉えどころなく揺れる内省が素直にすくい上げられていて。かわいいなー。

ダウンロード販売以外、フィジカルは今のところヴァイナルのみみたい。

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