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Brand New Tracks From Various Artists (1/6/2020 ver.)

気になる曲情報(2020.1.6)/ウッド・ブラザーズ、アンディ・シャウフ、パイングローヴ、イーサン・グルスカ、ドライヴ・バイ・トラッカーズ

なんだかもう、いきなりきな臭い年明けになってしまって。CNNから目が離せない。まいった。いい音楽聞きながらピースフルに日々を過ごせる、そんな2020年になってほしいとただただ心から祈りつつ、昨年と変わらず淡々と極私的おすすめ音楽を紹介していきます。今年もよろしくお願いします。

で、年明け最初の更新は、2020年リリースものにしたいなと思ったのだけれど、さすがにまだたいした数のニュー・リリースが出そろっていないので、今月、これから出る予定の新作アルバムから気になる先行トラックをいくつかランダムにピックアップしてみることにしました。軽い感じで、ひとつ。

ア・リトル・ビット・スウィート/ザ・ウッド・ブラザーズ

メデスキ、マーティン&ウッドの一員でもあるベーシスト、クリス・ウッドがお兄さんのオリヴァー・ウッドと、マルチ楽器奏者のジェイノ・リックスと組んだウッド・ブラザーズ。ブルースやジャズの素養も背後に漂わせながら独自の深いアコースティック・サウンドを聞かせる彼らが1月24日に7作目のスタジオ・アルバムとなる新作『キングダム・イン・マイ・マインド』をリリースする。

ナッシュヴィル録音。最初は特にアルバムを作るつもりもなく、スタジオでジャムっていただけらしいけれど。みるみるうちにアルバムができあがってしまったらしく。ちょっと楽しみ。そんなジャムの最初に演奏したのが、先行シングルとして去年末にリリースされた「ア・リトル・ビット・スウィート」。スタジオ録音ヴァージョンも公開されているけれど、今日はカンサス・シティのKCPT局で収録されたスタジオ・ライヴ映像で。

A Little Bit Sweet / The Wood Brothers
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シングズ・アイ・ドゥ/アンディ・シャウフ

去年、来日も実現して話題になったカナダのシンガー・ソングライター、アンディ・シャウフのニュー・アルバム『ザ・ネオン・スカイライン』も1月24日にアンタイ・レコードからリリース予定だ。地元の仲間と結成したバンド、フォックスウォーレンでの活動もおなじみだけれど、今回はソロ名義。

こじゃれたJ.J.ケイルみたいな(笑)、スムースにたゆたうレイドバック・グルーヴに乗せて、“もっとよく知るべきだった。頭を回して、気にしていないふりをするよりも…”とか、独特の発音でいきなり歌い出す、そのさりげなく耳を惹きつけるストーリーテラーぶりが、なんともシャウフっぽくて。かっこいい。なにやら今回のアルバムは全体でひとつのストーリーを追う構成になっているらしく、どんな物語が展開しているのかも楽しみ。

Things I Do / Andy Shauf
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フェイズ/パイングローヴ

ニュージャージーのインディ・ロック・シーンを牽引するパイングローヴ。セクハラ系の訴訟だなんだに巻き込まれて一時活動を中断したりしていたけれど、このほどラフトレード・レコードと新たに契約。2018年の自主リリース『スカイライト』以来となる移籍第一弾、通算4作目のアルバム『マリーゴールド』を1月17日にリリースする。去年の夏ごろ発表された「モーメント」も含む全11曲入りだとか。今日は、そこからさらに先行トラックとして去年の10月末に公開された「フェイズ」の映像を。

眠れぬ夜、ベッドの上で脳裏に渦巻く無意識…みたいな。初期ウィルコというか、ブライト・ライトというか、ビルト・トゥ・スピルというか…。オルタナ・カントリー〜インディ・フォーク的な風味を漂わせながら、中心メンバーのエヴァン・スティーヴンズ・ホールが持ち前のメロディメイカーぶりを発揮させつつ紡ぎ上げた1曲という感じだ。アルバムが待ち遠しい。国内盤も出るそうで、そちらにはボーナスが2曲入る予定だとか。

Phase / Pinegrove
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イヴェント・ホライズン/イーサン・グルスカ

以前、ここで紹介したサマンサ・シドリーの同性婚パートナー、バーバラ・グルスカとともにザ・ベル・ブリゲイドというバンドを組んで活動している実弟、イーサン・グルスカの新作ソロ『En Garde(アン・ギャルド? エン・ガルデ?)』も1月24日発売。

ソングライターとして、プロデューサーとして、フィービー・ブリジャーズとかバッド・ブックスとかマディソン・カニンガムとか、近ごろずいぶんといろいろなアーティストのアルバムにも絡んでいるだけに、その辺りの仕事ぶりがどう自分の作品に還元されているか楽しみだ。と、そんなアルバムからの先行トラックを。

Event Horizon / Ethan Gruska
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アルマゲドンズ・バック・イン・タウン/ドライヴ・バイ・トラッカーズ

で、もうひとつ。1996年に米アセンズで結成されて以来、世紀を超えてサザン・ロック/カントリー・ロックの快感を伝えてくれ続けている頼もしいバンド、ドライヴ・バイ・トラッカーズも2016年の『アメリカン・バンド』以来、3年半ぶり、通算12作目のスタジオ・アルバムとなる新作『ジ・アンラヴェリング』を1月31日にリリースする。

2007年まで在籍していたジェイソン・イズベルも間もなく来日。それも楽しみだけれど、こちらの新作も楽しみ。イズベルが抜けちゃねぇ…とか言ってる人もいたけれど、マッスル・ショールズ・サウンドの要のひとり、デヴィッド・フッドの息子であるパターソン・フッドと、彼の子供時代からのアラバマ仲間であるマイク・クーリーというという二人の強力なソングライターがいれば大丈夫。リリースのブランクとなったこの3年半ほど、アメリカを覆う様々な混乱に対する激しい政治的メッセージなども含まれたアルバムに仕上がっているとかで、楽しみ。

そこからの先行シングルです。

Armageddon's Back in Town / Drive-By Truckers
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