Disc Review

Bedlam Ballroom / Squirrel Nut Zippers (Mammoth)

ベッドラム・ボールルーム/スクィーレル・ナット・ジッパーズ

なんだかんだと、ぼくもよく取り上げているバンドの最新作。

以前紹介したEP『ソールド・アウト』からの曲の再演とかも含め、全体的な手触りはこれまで同様、ポスト・パンク世代のネオ・スウィング・ミュージック炸裂って感じなのだけれど。これまでよりも音楽的な幅をあえて広げてみた感触あり。けっこうソウルっぽいアプローチも随所に聞かれ、いい味出してます。

全曲、中心メンバーのジム・マサス作。女性ヴォーカルのキャサリーン・ホエールンも自らのソロ・アルバムを経て、独自の個性を確立してバンドに立ち返ったって感じ。なんちゃってビリー・ホリデー色がおいしい。よきころのマリア・マルダーをふと思い出します。これまで以上にキャサリーンちゃんが適所で目立っている感じ。

今回もアンドリュー・バードがサポートで参加。美しくも、ちょっといかれたストリングス・アレンジを提供してます。

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