Book Review

ギターというモノ/ギタリストというヒト〜プルースト、ベイトソン、ソンタグ、高田渡/高田漣(DU BOOKS)

今年もお世話になりました。

平日は毎朝更新…という、まあ、個人的にテキトーに決めたルールのもと、日々雑多なニュー・リリースCDを紹介したり、私的プレイリストを公開したりしてきた本ブログではありますが。クリスマス・ウィークエンド突入寸前、本年の更新はここまで。年末年始のお休みに入りまーす。どのくらいの数の方が訪れてくださっているのかわかりませんが、このような気まぐれブログに目を通してくださっている方にはほんと感謝です。ありがとうございます。

1日1作の紹介というユルめのルールで続けているもんで、ついつい紹介しそびれちゃうお気に入りアルバムもなくはないわけですが。それでも今年の愛聴盤はほぼ触れたかな。お時間あれば、お休みの間に過去エントリーとかもチェックしていただければうれしいです。

ちなみに、ぼくの個人的2022年ベストの1枚は、レイヴェイのこれかな。ナタリア・ラフォルカデファーザー・ジョン・ミスティもやばかったです。再発ベストは、ビーチ・ボーイズニール・ヤングもよかったけれど、やっぱ『リボルバー』箱。『リボルバー』新ステレオ・リミックスについては朝日新聞の連載コラムにも書かせてもらいました。有料記事ですが、読める環境にある方、よろしければ。ベスト・ライヴはコーレッツ

来年はまた来日アーティストも目白押しで。ウェット・レッグみたいなイキのいいところからジャクソン・ブラウンやドゥービー・ブラザーズみたいなおじいちゃんたちまで、チケット買ってワクワクしております。エリック・クラプトンも来るのね。武道館通算100回目のコンサートもあるそうで。初来日に盛り上がって以来、来てくれるたびに足を運んだ身としては、これも行かないとなぁ。チケット代、高えなぁ(笑)。まあ、仕方ない。何はともあれ、楽しい新年になるといいですね。

というわけで、今年最後のおすすめは本です。年末年始の読書に絶好かな。高田漣くんが初めて自身の名義で出版した『ギターというモノ/ギタリストというヒト』。ぼくが編集長やらせてもらっているオンライン音楽誌『エリス』で漣くんが続けている連載を下敷きに、大幅な加筆を行なった一冊で。これ、まじにすごい本です。ギターという楽器を核に、その現在・過去・未来、それに魅せられた漣くんの歩み、その過程で彼に影響を与えてきた音楽のこと、文学のこと、映画のこと、仲間のこと、そして家族のこと…などが、繊細さと大胆さを絶妙に交錯させた独特の眼差しでマニアックに綴られていて。

漣くんは今年、『CONCERT FOR MODERN TIMES』という素敵な一発録り新作アルバムも出したし、いい本も出したし。素晴らしい。仲間のひとりとしてうれしく、誇らしいです。

では今年の更新はここまで。また年始、仕事始めの時期に合わせてテキトーに始動しますね。2023年もよろしくお願いします。よいお年を!

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