NBPファイル vol.38:オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ・オリジナルズ
スロウバック・サーズデイ恒例のNBPファイル。今週は、たぶん世界中で何万と作られているであろうプレイリストです(笑)。
ブルース・スプリングスティーンがノーザン・ソウル系の名曲ばかり集めて歌いまくった新作カヴァー・アルバム『オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ』のオリジナル・ヴァージョン集。なもんで、今週も通常の12曲リストではなく、スプリングスティーンのアルバム同様の15曲もの。曲順もそのまま、オリジナル・ヴァージョンで再現してみました。
「太陽はもう輝かない(The Sun Ain’t Gonna Shine Anymore)」とか、オリジナルのフランキー・ヴァリのヴァージョンにするか、ヒットしたウォーカー・ブラザーズのヴァージョンにするか…。スプリングスティーンも今回のアルバムに関するコメントでスコット・ウォーカーの名前に言及していたりもするので、むずかしいところですが。ニュージャージーを本拠とする偉大なパイセンという脈絡から、フランキー・ヴァリをセレクトしました。
「またいつの日にか(Someday We’ll Be Together)もジョニー&ジャッキーによる1961年のオリジナル・ヴァージョンにするか、定番であるダイアナ・ロス&スプリームスのヒット・ヴァージョンにするか悩んだ。「エニー・アザー・ウェイ」も作者であるウィリアム・ベルの1962年ヴァージョンにするか、ヒットしたチャック・ジャクソンの1963年ヴァージョンにするか…。で、結局どちらもヒットしたほうのヴァージョンをセレクト。その辺はテキトーです。
まあ、後者に関してはウィリアム・ベルものがもう1曲、「愛を忘れて(I Forgot to Be Your Lover)」もあるからってことで。でも、そういう意味では、ジェリー・バトラーも2曲あるんだから、アルバム・タイトル・チューンの「強く生きよう(Only the Strong Survive)」のほうは、たとえばぼくがこの曲を初めて知ったエルヴィス・プレスリーのカヴァー・ヴァージョンで入れればいいじゃん、とかも思ったり。ただ、それはさすがに個人的理由にすぎるかと思い自粛しました。
てことで、かなりいいかげんな、一貫した基準がまったく感じられないセレクションではありますが(笑)。そういうあれこれも含めてプレイリスト作りは楽しいっすね。昔、カセットで好きな曲コンピ作ってたときみたいな感じで。
スプリングスティーンの新作をより楽しむためのご参考になれば、と。よろしければ、お楽しみください。
“Only the Strong Survive” Originals
- Only the Strong Survive / Jerry Butler (1968)
- Soul Days / Dobie Gray (2000)
- Nightshift / Commodores (1985)
- Do I Love You (Indeed I Do) / Frank Wilson (1965)
- The Sun Ain't Gonna Shine (Anymore) / Frankie Valli (1965)
- Turn Back the Hands of Time / Tyrone Davis (1970)
- When She Was My Girl / The Four Tops (1981)
- Hey, Western Union Man / Jerry Butler (1968)
- I Wish It Would Rain / The Temptations (1967)
- Don't Play That Song (You Lied) / Ben E. King (1962)
- Any Other Way / Chuck Jackson (1963)
- I Forgot to Be Your Lover / William Bell (1968)
- 7-Rooms of Gloom / The Four Tops (1967)
- What Becomes of the Brokenhearted / Jimmy Ruffin (1966)
- Someday We’ll Be Together / Diana Ross & The Supremes (1969)