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Disc Review

With Love… The James Hunter Six / The James Hunter Six (Daptone Records)

ウィズ・ラヴ…ザ・ジェイムス・ハンター・シックス/ザ・ジェイムス・ハンター・シックス

ちょうど2年前、本ブログでもごっきげんなアルバム『ニック・オヴ・タイム』を紹介したことがあるザ・ジェイムス・ハンター・シックス。

中心メンバーのジェイムス・ハンターは、1986年にハウリン・ウィリフ&ザ・ヴィージェイズの一員としてデビューした英国のベテラン・ブルー・アイド・ソウル・アーティスト。もうキャリアは35年以上だ。その後、1994年から95年にかけてヴァン・モリソンのR&Bレヴューに参加して。1996年にソロ・デビュー。

その後、ザ・ジェイムス・ハンター・シックスを結成。以降はバンド名義で4作のオリジナル・アルバムをリリースしているのだけれど。それらジェイムス・ハンター・シックス名義の音源で構成されたベスト盤が出た。それが本作『ウィズ・ラヴ』。タイトルからもわかる通り、ラヴ・ソング系の楽曲ばかり集めた1枚で。今年のヴァレンタイン・デーに配信スタートした企画コンピ。このほどようやくフィジカルが出たのでご紹介しておきましょう。

収録された13曲の内訳としては、まず2013年のアルバム『ミニッツ・バイ・ミニッツ』から「イフ・アイ・オンリー・ニュー」と「ハートブレイク」。2016年の『ホールド・オン』からはオープニングを飾る「サムシングズ・コーリング」と「ジス・イズ・ホエア・ウィー・ケイム・イン」。2018年の『ホワットエヴァー・イット・テイクス』からは「アイ・ドント・ウォナ・ビー・ウィズアウト・ユー」と「Mm-Hmm」と「イット・ワズ・ゴナ・ビー・ユー」。2020年の『ニック・オヴ・タイム』からは「フーズ・フーリング・フー」「ヒーズ・ユア・クッドヴ・ビーン」「テイク・イット・アズ・ユー・ファインド・イット」「ネヴァー」。ここまでで11曲。

残る2曲のうち「カリーナ」はもともと2008年、ハンターの単独名義アルバム『ザ・ハード・ウェイ』に収められていたナンバーだけれど、今回は2019年にジェイムス・ハンター・シックスとして新たに、ちょっとだけテンポを落としてリテイクされたシングル・ヴァージョンで。そしてラストを締める「ラヴァー・オヴ・ラヴ」は今回初お目見えかな? 少なくともぼくは初めて聞いた曲。

この人たちの場合、いわゆるレトロ・ソウルと呼ばれるタイプの、往年のR&B音楽への深い愛情をパッションたっぷりにぶちまけ続けているわけだけれど。そうした強力にソウルフルなアプローチの作品とともに、ぐっとロマンティックな、おセンチな、キュートなラヴ・ソングもたくさんあって。そういう名演集。無骨な男がふと見せる優しい表情、みたいな。やなことだらけの昨今、心を少しだけなごませてくれる仕上がりだ。

チャック・ジャクソンとか、ブレントン・ウッドとか、ジャッキー・ウィルソンとか、メアリー・ウェルズとか、ジャン・ブラッドリーとか、そういうタイプのソウルが好きな人ならば嫌いなはずがないジェイムス・ハンター・シックス。未体験の方がいらっしゃるようならば、とりあえずの入門に絶好のベスト・セレクションです。もちろん今回も、ジャケットに記されている通り、全曲モノラルです。

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