ザ・レガシー・コンティニュード/ザ・マンハッタンズ feat. ジェラルド・アルストン
今朝はもうブログ更新している場合じゃないというか。
スーパーボウルだから。去年のブログを振り返ってみたら、やっぱりスーパーボウルの日には同じこと書いていて(笑)。まあ、仕方ない。
今年も去年に引き続きカンサズシティ・チーフスが出場を決めているから、クォーターバックはもちろんマホームズ。てことは、彼の父親で、ほんの一瞬ではあったけれど日本でも投げていた野球選手のほうのマホームズも画面に映ったりしないもんかなーとか。そんなことも思いつつ。でも、相手のタンパベイ・バッカニアーズのほうもクォーターバックは超ベテランのトム・ブレイディだし。
今年もまた、ぼくのご贔屓チームはプレイオフにも出られず敗退しちゃってるので、どっちもがんばれ状態で楽しんでおります。キックオフも間もなくだ。フロリダで、国歌を白人カントリー・シンガーと黒人R&Bシンガーとのデュエットで…というのも、ある種象徴的かも。とはいえ、観客数減らして、みんないちおうマスクしてるとはいえ、すげえ密だなぁ…。あれこれ心配です。
というわけで、今朝は観戦メインで、ニュー・リリース紹介は取り急ぎ超簡潔に。でも、ピックアップする盤は、オールド世代のベテラン洋楽リスナーにはけっこう大物というか。マンハッタンズです。ひっさびさの新作、出ました!
1962年、ニュージャージーで結成されて、やがて1970年、若くして脳腫瘍で他界したリード・シンガー、スミッティ・スミスに代わってジェラルド・アルストンが加入。ここから黄金時代がスタートして、「ハート」とか「涙の口づけ(Kiss And Say Goodbye)」とか「アイ・カインダ・ミス・ユー」とか「アム・アイ・ルージング・ユー」とか、ブルー・ラヴェットの低音ヴォイスによる必殺のセリフもかましたりしながら、ソウルフルなニュアンスをアダルト・コンテンポラリーなムードで包み込んだ名曲の数々を立て続けにヒットさせて。
決定打は1980年の「夢のシャイニング・スター(Shining Star)」かなぁ。1981年には初来日もあったし。やはりこの時期がある種のピークだったかも。
もちろん、以降のアルバムもみんなよくて。「シャイニング・スター」が入っている『アフター・ミッドナイト』はもちろん、『ブラック・タイ』とか『フォーエヴァー・バイ・ユア・サイド』とかもよく聞いた。チャート的には惨敗だった1985年の『トゥー・ホット・トゥ・ストップ・イット』も個人的には大好き。「ウィー・アー・メイド・アズ・ワン」のアカペラ・ヴァージョンとか、今でもよく聞く。
ところが、1988年、ジェラルド・アルストンがソロとして独立することになってバンド活動がいったんストップ。以降、1993年に再結成されたものの、ジェラルド・アルストン+ブルー・ラヴェットのマンハッタンズと、ソニー・ビヴィンズのマンハッタンズとに分裂したり、そうこうするうちに2014年から15年にかけてラヴェットをはじめオリジナル・メンバーが3人、相次いで他界したり…。ファンとしてはなんとも複雑な思いではありましたが。
現在はジェラルド・アルストンを中心に、トロイ・メイ、デヴィッド・タイソンというトリオ編成で活動中のグループが正統なマンハッタンズらしく。そんな彼らの新作です。正式名義はザ・マンハッタンズ・フィーチャリング・ジェラルド・アルストン。2008年の『メン・クライ・トゥー』以来。というか、あのアルバムも既出音源などを含む微妙な1枚ではあったので、感覚的にはそれ以上ぶりになるわけだけれど。とにかく超久々だ。
現状、ストリーミングおよびデジタル・ダウンロード販売のみみたい。「涙の口づけ」(11分超!)と「シャイニング・スター」のライヴ・ヴァージョンとか、「フォーエヴァー・バイ・ユア・セイド」の、こちらはなんと1983年の既発スタジオ・ヴァージョンに観客のノイズをかぶせただけのフェイク・ライヴ(笑)とか、2018年にシングル・リリースずみの「ゲット・イット・レディ」とそのリミックス・ヴァージョンとか、アルストンが1990年にスタンリー・クラークとジョージ・デュークによるクラーク/デューク・プロジェクトとコラボした「ライト・バイ・ユア・サイド」とか、そのあたりを収めてむりやり曲数を揃えた感じではありますが。
でも、OK。数少ない純粋な新曲も堅実な仕上がりだし。ちゃんとセリフも入っているし(笑)。特に何か新しい挑戦があるわけではないけれど、だからこそ、いい。問題なし。いつものマンハッタンズがここに記録されていて。ごきげん。やっぱりマンハッタンズはいいっすね。マホームズも子供のころ聞いてたんじゃないかなぁ。あ、もちろんパパのほうね。