Disc Review

Title / Meghan Trainor (Epic)

タイトル/メーガン・トレイナー

1年が過ぎて。情けないことにいまだ信じられないまま日々を送ってますが。いつまでもブログをほったらかしておくのもなんなので。平常運転に復帰します。日ごろ気になったものを、これまで以上にテキトーな感じでC調にピックアップしていきます。

で、復帰一発目はメーガン・トレイナー。去年の夏過ぎのヒットチャートで、揺るぎなき“アメリカズ・スウィートハート”テイラー・スウィフトと全米ナンバーワンの座をめぐるデッドヒートを繰り広げた20歳の大型新人です。テイラー同様、ほぼすべてのレパートリーを自作する才能に関しても大型なのだけれど、見た目も大型。超スキニーなテイラーと対照的な“ぼちゃカワ歌姫”。デビュー曲「オール・アバウト・ザット・ベース」はオールディーズ調のメロディに乗せて展開するぽちゃカワ賛歌で。これがテイラーもイギー・アザリアもアリアナ・グランデも抑えて8週連続全米1位を独走した。この曲、大好きだ。サビのメロディがBCRの「サマー・ラヴ・センセーション」そっくりに展開するところも含めて、超ツボだった。個人的には去年のナンバーワン・シングルって感じ。

そんなメーガン、これまではシングルと4曲入りEPしか出ていなかったので、本国での活躍のわりに今ひとつ日本にそのポップ感覚が届かずじまい。残念な感じだったのだけれど。ようやく待望のファースト・アルバムが出る。待ちきれずフラゲしました。ちょっと先になりそうだけど日本盤も出るらしい。オールディーズ・ポップ、といっても、まあ、『グリース』とか『ヘアスプレイ』あたりのミュージカル系オールディーズの色合いが強いものの、そういうキュートさを今どきの若者目線的サウンドメイキングで再構築したごきげんな1枚に仕上がってます。時代とともに“いいメロディ”という価値観は変わってしまうものだけど。個人的にはこのコが体現しているような、今の時代の目線から言うと“古臭い”と断じられてしまいそうなポップ・メロディがたまらなく好き。図太く生きぬいてほしい。おじさん、すっかりぞっこんです。

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