Disc Review

Tangled Tales / Dan Hicks & The Hot Licks (Surfdog/Victor)

タングルド・テイルズ/ダン・ヒックス&ザ・ホット・リックス

日韓戦始まりました。どうなるんすかね。おなか痛いっすね。なんか、WBCは…というか、日韓戦って、妙に殺伐としたムードが漂っちゃって。ぼくが好きなプロ野球の感覚とは違いすぎるというか。のんびり楽しめないというか。でも、見ないわけにもいかないし。

今日も疲れそうだなぁ…。わぁ、1点取られた。

テレビの音消して、ダン・ヒックス聞いちゃおうかな(笑)。というわけで、ダン・ヒックスの新作。5月に来日があるみたいで。日本先行発売で出ました。5年ぶり。今回は派手なゲストもなく。チャーリー・マッスルホワイト、リチャード・グリーン、デイヴィッド・グリスマン、ロイ・ロジャース、ブルース・フォアマンなど通好みの腕利きが参加。ブルース・フォアマンがうれしいなぁ。リッチー・コールとのコンビで聞かせていたごきげんなジャズ・ギターが懐かしい。

1970年代中盤、ぼくはレオン・レッドボーンとかマーティン・マルとかタイニー・ティムとか、歪んだノスタルジア音楽が大好きで。もちろんダン・ヒックスも聞きまくったものだ。フォーク、ジャズ、カントリー、R&Bなど様々な音楽性を刺激的に交錯させ、そこにダン・ヒックスならではの屈折したユーモアやシニカルな批評性をまぶしたホット・リックス・ワールドは今なお大好き。今回の新作でも、長い休養期間を経て00年に復帰後の諸作同様、往年のコンセプトはそのまま、しっかり現在のシーンに通用する強いグルーヴを導入しつつ、でも持ち味のひょうひょうとした世界観を構築している。

ホレス・シルヴァーの「ソング・フォー・マイ・ファーザー」とかボブ・ディランの「サブタレイニアン・ホームシック・ブルース」とか、面白いカヴァーもあり。「サブタレイニアン…」なんか、こうやってカヴァーされてみると、ダン・ヒックスのために書かれたかのような曲で。楽しい。

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