Disc Review

Foam / Divino Niño (Winspear)

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DN_Foam

フォーム/ディヴィーノ・ニーニョ

シカゴ拠点の4人組ながら、チカーノ系スウィート・ソウルの味とか、リヴァーブ感たっぷりのベッドルーム・ポップのムードとか、そのあたりを魅力的に融合したサウンドを聞かせるディヴィーノ・ニーニョの新作アルバムだ。ミックステープのようなものも含めて何作かすでにリリースはあるようだけれど、ぼくは今回、このアルバムを聞いたのが初ニーニョ(笑)。

中心メンバーは、南米コロンビアのボゴタで子供時代を過ごしていたころに出会ったというギターのカミロ・メディーナとベースのジャヴィエール・フォレーロ。そのころは特に深い交流もなかったようだが、数年後、各々の家族が米国フロリダ州マイアミに移住。そこでまた偶然に再会し、バンドを一緒にやるようになったのだとか。

その後、シカゴ美術館附属のアート・スクールに通うようになった二人は、そこで他のメンバーと知り合い、2013年ごろ、いよいよこのバンド、ディヴィーノ・ニーニョが結成されたらしい。自主制作であれこれ試行錯誤を繰り返し、2016年にミックステープを出したりも。で、今回はレモン・ツイッグズがかつてデビュー・カセットを限定リリースしたことでもおなじみ、ウィンスピア・レコードから本アルバムを出した、と。

改めていろいろチェックしてみると、初期はドラマーがいなかったこともあり、ドラム・ループを使ったドリーミーな作風が多かったらしいのだけれど、今はその味も受け継ぎつつのバンド・サウンドって感じ。シカゴのインディーズ仲間もこぞってゲスト参加。彼らの助けを借りつつ、前述の通り、イーストLAあたりに渦巻くスウィート・ソウルっぽいニュアンスを強くたたえた、どこかノスタルジックでサイケでちょっぴりハイパーなポップ・サウンドを構築してみせる。

曲作りはメディーナ&フォレーロ。英語とスペイン語が交錯。“君の考え方を変えたいなんて思わない/ありのままの君と一緒にいたいんだ”的な、なんともほんわかした、ロマンチックでセンチミエントな(笑)歌詞を、ふわーっとしたウィスパー・ヴォイスで綴る「キエロ」って曲とか、個人的にはものすごくお気に入りです。

同名異曲ではありますが、「プラスティック・ラヴ」ってタイトルの曲もなかなか。他に「マリア」ってタイトルの曲もあって。もしやこいつら、近ごろ海外で急増中の竹内まりやファンとか…?(笑)

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