Book Review

60’s American Rock (Album Selection Series)

60年代アメリカン・ロック(MUSIC MAGAZINE増刊)

今朝はちょっと新刊のお知らせです。

ミュージック・マガジン社から出た『60年代アメリカン・ロック』って増刊、書かせてもらいました。内容は基本、名盤ガイドなんですが。もう半世紀以上前の米国で、ロックンロール〜ロックというコンセプトが、どんなふうに躍動しながら新しい音楽シーンを作り上げていたのか、その混沌とした流れをざっくり時系列で追ったガイドです。

内容に関してはマガジン社のほうで出してくれたキャッチコピーを引用させていただきますね。

50年代ロックンロールの波が去り、隆盛を迎えるフォークやガール・グループなどのポップ、そして英国勢の進出に刺激され独自の表現を獲得していく新時代のアーティストたち

60年代アメリカに誕生し、1969年までに爆発的に創造性と影響力を花開かせたロック。今につながるジャンル/スタイルが形成されていく音楽シーンの変遷や、ミュージシャンたちの格闘を、時系列のアルバム・ガイドで紐解きます。作品のセレクションおよび解説は音楽評論家の萩原健太。通常のロック・アルバム選からはハミ出しそうなティーン・アイドルや、大人気だったフォークの作品もピックアップし、ロックという音楽が本来もっていた幅広い魅力が手に取るように分かる、入門に最適なガイドブックです!

◆ARTIST PICKUP ──時代を象徴する名作や画期的な問題作を60年代にいくつも残した重要アーティスト
 エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、フィル・スペクター、ビーチ・ボーイズ、サイモン&ガーファンクル、バーズ、ドアーズ、バッファロー・スプリングフィールド、ヤング・ラスカルズ/ラスカルズ、マザーズ・オヴ・インヴェンション

◆1960-1963 ──フォーク、アイドル、ロックンロール…多様なスタイルが入り乱れた音楽シーン
 エヴァリー・ブラザース、シレルズ、ディオン、ニール・セダカ、ロイ・オービソン、ピーター・ポール&マリー、ディック・デイル、キングストン・トリオ、レズリー・ゴア、ジャン&ディーンほか

◆1964-1965 ──エレクトリック化するフォーク、新世代ソングライターの出現で変化していくポップ音楽
 ヴェンチャーズ、フォー・シーズンズ、ジャッキー・デシャノン、ロニー・ホーキンス、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス、ソニー&シェール、ポール・バタフィールド・ブルース・バンドほか

◆1966-1967 ──LPとFMによって形を変えたロックが、若者文化の中心となっていく
 ママス&パパス、サー・ダグラス・クインテット、モンキーズ、ローラ・ニーロ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ハーパース・ビザール、ヴァニラ・ファッジ、ボックス・トップス、ヴァン・ダイク・パークス、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスほか

◆1968 ──公民権運動や泥沼化するヴェトナム戦争を背景に表現を深化させていくロック
 ブルー・チアー、エレクトリック・フラッグ、ジョニー・キャッシュ、ザ・バンド、サジタリアス、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、スリー・ドッグ・ナイト、シティほか

◆1969 ──名作・傑作が連発され、時代の節目を前に人気も内容もピークを迎えたロック
 フライング・ブリトー・ブラザーズ、MC5、ハリー・ニルソン、ジョニー・ウィンター、シカゴ・トランジット・オーソリティ、トニー・ジョー・ホワイト、デラニー&ボニー、サンタナ、グレイトフル・デッドほか

と、まあ、こんな感じです。ベテラン・リスナーの方が懐かしんだり、新鮮に接し直してくださってもうれしいし、若い世代の方が新たな出会いとして味わってくださってもうれしいし。年末年始、お時間ある方、よろしければお楽しみください。

あと、もうひとつ。ついで、とか言ったら怒られそうだけど。わが旧友、たぶん日本でいちばん的確にブロードウェイ・ミュージカルの変遷をとらえているんじゃないかと思う水口正裕が自主出版した、私家版『平成ブロードウェイ物語』~天の巻~ The Chronicle of Broadway and me Vol.1(1988-2000) ってのも、ご興味ある方はぜひ。

ぼくが編集長をつとめているオンライン音楽雑誌「ERIS」で彼に連載してもらっている「ブロードウェイまで12時間と45分~NYミュージカル・シーンの音楽的動向」を下敷きにまとめられた1冊です。電子書籍版、紙本、どっちもあります。

さらに、年明けになったら、もうひとつぼくの新刊のお知らせ、できると思います。そちらも楽しみにしていてください。

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