Disc Review

Gravity Stairs / Crowded House (Lester Records/BMG)

グラヴィティ・ステアーズ/クラウデッド・ハウス

クラウデッド・ハウスもデビューしてすでに38年。すっかり長寿バンドになりました。まあ、解散していた時期とか、活動休止期間とかもけっこうあって。前作『ドリーマーズ・アー・ウェイティング』など11年ぶりの再々結成アルバムだったけれど。今回はそれに比べたらファンをあまり長く待たせることなく。間に全米ツアーなども挟みつつ、ちょうど3年のブランクを経てニュー・アルバムを届けてくれた。

それが本作『グラヴィティ・ステアーズ』。ネット上のCDショップとか覗いてみると、フィジカルが本格的に流通するのはちょっと先みたいなのだけど、とりあえずストリーミングは始まったので、まずはそちらで楽しんでます。

現行のバンド・メンバーは前作のときと同様、ニール・フィン、ニック・シーモアに加えて、オリジナル活動期から密接にコラボしてきたミッチェル・フルーム、そして2007年以降の再結成ツアーにも参加してきたニール・フィンの息子二人、リアムとエルロイという5人編成。これまた前作に引き続きニールの奥さま、シャロン・フィンもコーラスで参加。さらにスプリット・エンズ時代から活動を共にしてきた兄、ティム・フィンの名前ももちろんクレジットされている。フィン・ファミリー+ニック・シーモア+ミッチェル・フルームというのが基本的な布陣だ。

全11曲中、ニール・フィンの単独作品が6曲。リアムあるいはエルロイとニールによる親子共作が3曲、リアムの単独作品が1曲、ティムとニールの兄弟共作が1曲。アルバムのオープニングを飾る「マジック・ピアノ」でニールはいきなり、“歌詞も大事だけど、邪魔にもなる/何か伝えたい物語があるときは/メロディを駆使しよう/オー、イエー!”とか歌っていて。おー、ニール・フィンらしいなー…と頬が緩みます。

でも、歌詞もけっこうよくて。前述したフィン兄弟共作によるスロー・チューン「サム・グレイター・プラン(フォー・クレア)」とか。2年くらい前からライヴで披露され続けている曲だけれど。“ぼくたちはいつの間にか世界のことをあきらめていたけれど/今、また何かを信じることから始めよう…”なんて歌っていて。“もしぼくたちにできることがこの愛の歌で部屋を満たすことだけだとしたら/ぼくはそこに行くよ/何か大きな計画の一部を感じたいとしたら/この傷ついた男の心を癒やしてくれるかい?”とか。なんだか歌詞も沁みました。個人的なフェイバリット・チューンかも。大好き。ティムはこの曲にコーラスでも参加。ニールとティムが名を連ねるとマジックが起きる感じ?

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