Disc Review

50 Year Trip: Live at Red Rocks / John Fogerty (BMG)

50イヤー・トリップ〜ライヴ・アット・レッド・ロックス/ジョン・フォガティ

今年の6月20日、コロラド州モリソンのレッド・ロックス野外劇場におけるライヴの模様を撮影したコンサート・フィルム(米国では今日、11月11日、復員軍人の日に一夜限り劇場公開されるものだとか)と連動した1枚だ。ジョン・フォガティがCCR〜クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの一員としてファースト・アルバムをリリースしたのが1968年。そこを起点に半世紀強の歳月が流れたことを寿ぐ最新/最強のパフォーマンスががっつり記録されている。

この人、CCRの前身にあたるブルー・ヴェルヴェッツ/ゴリウォッグスのメンバーとして活動を開始したのは1959年のことだから、実際は活動60周年なわけだけれど。まあ、とにかくとんでもなく長い活動歴を誇りつつ、今なお現役感バリバリに吼えまくり続けている、と。そういう事実を改めて思い知らせてくれる痛快ライヴ・アルバムだ。

起点がCCRだけに、選曲的には当然CCR時代のレパートリーが中心。リニューアルされた「ボーン・オン・ザ・バイユー」でスタートして、「グリーン・リヴァー」「ルッキン・アウト・マイ・バック・ドア」「フール・ストップ・ザ・レイン」「ヘイ・トゥナイト」「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」「光ある限り(Long As I Can See The Light)」「ジャングル越えて(Run Through The Jungle)」「キープ・オン・チューグリン」「雨を見たかい(Have You Ever Seen The Rain?)」「ダウン・オン・ザ・コーナー」「フォーチュネイト・サン」「バッド・ムーン・ライジング」「プラウド・メアリー」…。

「キープ・オン・チューグリン」が渋いっすね。あと、「スージーQ」と「悲しいうわさ(I Heard It Through the Grapevine)」という、外せないカヴァー2曲も含まれているし。CCR解散後のソロ名義作品も「ロックンロール・ガールズ」「センターフィールド」「オールド・マン」の3曲含まれているし。めくるめく全19曲だ。

オリジナル・アレンジの変えちゃいけないところは絶対に変えず、でも全体的にはきっちり時代のスピード感みたいなものに対応しながらリフやグルーヴをブラッシュアップ。かっこいい。CCRと違うところは随所にハモンド・オルガンがファンキーに絡んでくるところか。「プラウド・メアリー」とかにはアイク&ティナのカヴァー・ヴァージョンでおなじみのホーン・セクションのフレーズも導入されたり。なかなかの柔軟さを披露。

もちろん、強烈なヴォーカルは相変わらずだ。現在74歳だというフォガティさん。全盛期に比べれば、そりゃ歌声も少し“薄く”なった気はするけれど。息子さんも含む強力なバック・バンドを率いて、衰え知らず、ごきげんにロックンロールしてみせる。以前、本ブログでもご紹介した1969年、50年前のウッドストック・フェスでのライヴ盤と比べながら聞いてみるのも楽しそう。

ただ、CD1枚に収めるため、当夜のセットリストからビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」、ザ・フーの「マイ・ジェネレーション」、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「エヴリデイ・ピープル」と「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」、プラスティック・オノ・バンドの「平和を我らに(Give Peace a Chance)」など珍しいカヴァーものがどっとカットされてしまったみたいで、その点はとてつもなく残念ではある。

映像のほうにはその辺も入っているのかな。市販してもらえるとうれしい。いや、それより、今もなお全米で続いているというこの50周年ツアー、なんとか極東にも足を伸ばしていただけないものか、と。切に切に願うばかりです。

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