Disc Review

Olustee / JJ Grey & Mofro (Alligator Records)

オラスティー/JJグレイ&モフロ

9年ぶりかー。久々だなぁ。デレク・トラックス周りとの交流などでもおなじみ、フロリダ州ジャクソンヴィルのサザン・ロック/スワンプ・ロック・バンド、JJグレイ&モフロ(これ、きっと“モーフロー”って読むんだと思うけど。いろいろなところで“モフロ”って表記されているので、ここでもそう書きます。アフロとかお風呂とかみたいで変w)の10作目。2015年に出た前作『オール・グローリー』はプロヴォーグ・レコードからのリリースだったけれど、今回は2007年以来ずっと在籍していた古巣アリゲーター・レコードに復帰しての1枚だ。

しかも、ついに“JJグレイ”ことジョン・ヒギンボサムが自ら初めてプロデュースを手がけていて。並々ならぬ意欲作。が、だからといってむりやり新境地に挑戦とか、特にそんなことしているわけでもなく。相変わらず、渋いゴスペル・バラードあり、ファンキーなブルース・ロックあり、ニュー・オーリンズ・グルーヴあり…。ルーツ・ロックのデパート状態。そこに持ち前の叙情的な歌詞が乗って。ごきげん。

時にはオールマン・ブラザーズ・バンドのように、時にはイーグルスのように、時にはリトル・フィートのように、時にはレイナード・スキナードのように、時にはザ・バンドのように、時にはヴァン・モリソンのように、時にはデルバート・マクリントンのように、時にはトニー・ジョー・ホワイトのように、JJグレイがロールし、グルーヴする。充実度は過去イチかも。

もちろん熱心な環境保護論者でもあるJJグレイだけに、そっち系のメッセージも。アルバム・タイトルになっている“オラスティー”というのは南北戦争の戦いでも知られるフロリダ州ベイカー郡にある未編入地域の地名。全米各地で山火事が多発しているけれど、オラスティーも制御不能な山火事に襲われているらしく。そんな地名が盛り込まれたアルバム・タイトル・チューンは、そうした自然の猛威から逃れようとしたり、立ち向かったり、焦燥の中でもがく生き物(含・人間)たちの姿を描いている。

カントリー・アーティストのジョン・アンダーソンの「セミノール・ウィンド」をカヴァーしてもいるのも同様の視点から。この曲、フロリダの湿地帯の回復と保護を訴えるもので。セミノール族のリーダーだったオセオラも泣いてるぞ、と訴えていたりする。

気骨のあるサザン・ロック盤。今のとこ個人的には「ワンダーランド」って曲と「ルースター」って曲が特にお気に入り!

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