Disc Review

Springsteen and E Street Band 2023 Tour / Bruce Springsteen (live.brucespringsteen.net)

スプリングスティーン&Eストリート・バンド2023ツアー/ブルース・スプリングスティーン

スーパーボウルのキックオフに向けて、早起きしてスペシャルCMをわくわく堪能中!

しかし、ボブ・ディランですよ。突然の来日の報せで。ほんとアワアワですよ。でも、ディラン親分に翻弄される感じというのも久々で。それはそれでなんだかうれしい。この盛り上がりにどう対処すべきか、今月の26日、東京/新宿のロック・カフェLOFTで久々に有観客で開催する『~祝・CRT再始動! ~ 転がるディランに苔のむすまで!の巻』に集まって、みんなで相談しましょう(笑)。

ディランの最新リリースにあたるブートレッグ・シリーズ第17集を検証したり、最新オリジナル・アルバム『ラフ・アンド・ラウディ・ウェイズ』を改めて味わったり…。ほんと楽しみです。足を運んでいただける環境にある方、よろしければPCの方は右のサイドバー、スマホの方は下方のCRT infoをチェックしてぜひご参加ください。

と、そんな感じでボブ・ディランの来日を心待ちにしながら、今年に入って盟友Eストリート・バンドとの最新ツアーに乗り出したブルース・スプリングスティーンのライヴ音源にも思いきり心を躍らせているワタシです。

本ブログでもおなじみ、live.brucespringsteen.netのほうで、今回の“スプリングスティーン&E・ストリート・バンド2023ツアー”のマルチ・トラック・レコーディングがオフィシャルな形で売りに出されていて。今日現在、北米ツアーの初日、2月1日のフロリダ州タンパ公演、2夜目にあたる2月3日のジョージア州アトランタ公演、3夜目にあたる2月5日のフロリダ州オーランド公演、そして4夜目、2月7日のフロリダ州ハリウッド公演まで、4公演分が出ている。

1公演ずつ、いつものようにmp3をはじめ、ロスレス、ハイレゾ、CDなど、様々なフォーマットで売りに出されていて。もちろん1公演ずつ別々にゲットできるほか、4月14日まで続く北米ツアーの全31公演分をまとめて購入することもできる。まとめ買いだと、mp3ダウンロード版が395ドル、ロスレスのダウンロードが500ドル、ハイレゾのダウンロードが650ドル、CDが700ドル、DSDが1000ドル。

ひと月間フリー・トライアル付きのストリーミングってのもある! と喜んだけれど、これ、USおよびカナダ限定。なので、日本からは音源を買うしかない。ちぇっ。で、いつもならハイレゾに手を出しているのだけれど、4月に向けてなにかと物入りなもんで(笑)、今回は1公演19ドル弱のロスレスで我慢してまーす。mp3なら15ドル弱。実はぼく今回まとめ買いしておらず、気になる公演だけ買おうと思っていたのだけれど、今のところ全部に手を出しちゃってるなぁ…。判断ミスかも。アホだなぁ、俺。

初日のセットリストは「ノー・サレンダー」で始まる全28曲(本編21曲、アンコール7曲)。全長2時間40分ちょい。今のところ最新スタジオ作にあたるカヴァー・アルバム『オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ』からはコモドアーズの「ナイトシフト」とベン・E・キングの「ドント・プレイ・ザット・ソング」をEストリート・バンドとのタッグで初披露。2020年のアルバム『レター・トゥ・ユー』からは「ゴースツ」、「レター・トゥ・ユー」、新アレンジで演奏される「ラスト・マン・スタンディング」、「ハウス・オブ・ア・サウザンド・ギターズ」、アンコール1曲目に歌われる「バーニン・トレイン」、そしてアンコールのオーラスにソロ弾き語りで歌われる「アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームズ」の6曲。

あとは「暗闇へ突走れ(Prove It All Night)」「プロミスト・ランド」「表通りにとびだして(Out in the Street)」「キャンディーズ・ルーム」「キティズ・バック」「ブリリアント・ディスガイズ」「Eストリート・シャッフル」「ジョニー99」「裏通り(Backstreets)」「ビコーズ・ザ・ナイト」「彼女でなけりゃ(She's the One)」「レッキング・ボール」「ザ・ライジング」「バッドランド」「明日なき暴走(Born to Run)」「ロザリータ」「グローリィ・デイズ」「ダンシング・イン・ザ・ダーク」「凍てついた十番街(Tenth Avenue Freeze-Out)」と、代表曲がずらり。

ちなみに「ジョニー99」はレッキング・ボール・ツアー・ヴァージョン、「ビコーズ・ザ・ナイト」「ダンシング・イン・ザ・ダーク」「凍てついた十番街」あたりはこれまでよりは短めのヴァージョンでした。

編成はスプリングスティーンの他、スティーヴ・ヴァン・ザント、ロイ・ビタン、ギャリー・タレント、マックス・ワインバーグ、ニルス・ロフグレン、パティ・スキャルファといった顔ぶれを中心に、ジェイク・クレモンズを含むホーン・セクションやカーティス・キングらコーラス隊、スージー・タイレルなど総勢19人編成の豪勢なフォーマットだ。

中核をなすメンバーは現在73歳のスプリングスティーンを筆頭に、まあ、おじいちゃんばっかりなわけだけれど。これがまたなんともタフな音を繰り出していて。そのパワーには脱帽するばかり。なんならジェイク・クレモンズがいちばん弱い、みたいな(笑)。すでに亡くなってしまったメンバーもいるわけだけれど、彼らの分まで俺たちが…的な使命感とともに、Eストリート・バンド、とんでもない底力を今回も存分に発揮している感じだ。

そういう意味では、セットリストの2曲目、オープニングの「ノー・サレンダー」に続いて演奏される「ゴースツ」がいきなり今回のツアーのテーマを提示しているようで。つまり、他界してしまったバンド仲間、クラレンス・クレモンズやダニー・フェデリシへの思いも含めて、ひとつのグループとしてともに歩むことの喜びや、仲間を亡くす喪失感や、それでも亡くした仲間たちの魂をも背負って歩んでゆくしかないという決意や…そういった熱い思いが今回のツアーを貫いているのだろうなと思う。

と、この初日フォーマットを基本に、また公演ごとにちょっとずつ内容を変えております。アトランタ公演では「ブリリアント・ディスガイズ」がなくなって「ダーリントン・カウンティ」が初お目見え。本編ラストに「涙のサンダーロード(Thunder Road)」。で、アンコール1曲目の「バーニン・トレイン」がなくなって。

続くオーランド公演ではアンコール1曲目に「バーニン・トレイン」が復活。「ダーリントン・カウンティ」と「ハウス・オブ・ア・サウザンド・ギターズ」がなくなって全27曲に。

で、フロリダ州ハリウッド公演ではパティ奥さまとのデュエットでつづられる「マンション・オン・ザ・ヒル」のアコースティック・ヴァージョンがセットリスト入り。「涙のサンダーロード」がアンコール1曲目に。で、そのあとに「ラムロッド」が初お目見え。

こんな感じでちょこちょこセットリストをいじりながら4月までツアーは続くのだろうな。『オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ』というカヴァー作がリリースされたばかりだからか、いつものツアーのような意外性たっぷりの突然のカヴァー曲とかがないのがちょっと物足りない気もするけれど。まあ、それは欲しがりすぎか(笑)。

どこまで追いかけようかな。まとめ買いしたほうがよかったかな。んー…。

live.brucespringsteen.net以外では今んとこストリーミングもされていないし、公式な映像もないので、タンパ公演でファンが勝手に録ったいろいろな映像をつなぎ合わせた涙ぐましいブート映像へのリンクをとりあえず貼っておきますね。音は悪いし、すぐ消されちゃうかもですが。あと、近作アルバムへのリンクも改めて。

(2023年2月16日追記:2月10日のテキサス州ダラス公演で「デトロイド・メドレー」がセットリスト入りしましたー!)

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