Disc Review

Brilliant Adventure (1992-2001) / David Bowie (Parlophone)

ブリリアント・アドヴェンチャー(1992〜2001)/デヴィッド・ボウイ

これまたCD11枚組、アナログだと18枚組という巨大箱なもんで。実は全然、全編を聞ききれていないのですが(笑)。道半ばでとりあえず紹介だけしちゃいます。デヴィッド・ボウイの軌跡を辿るボックスセット・シリーズの第5弾『ブリリアント・アドヴェンチャー(1992〜2001)』。

CD版のディスク分けで説明すると。表題の時期にリリースされたオリジナル・アルバム群、『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』(1993年)、『郊外のブッダ(The Buddha of Suburbia)』(1995年)、『アウトサイド』(1995年)、『アースリング』(1997年)、『アワーズ…』(1999年)の5作をそれぞれディスク1から5までに1枚ずつ収めて。

2000年6月、英BBCラジオ・シアターで500人という少人数の幸運な観客のために行なわれたコンサートのライヴ盤の拡張エディション『BBCラジオ・シアター、ロンドン』をディスク6と7に。

2001年にリリースされる予定だった伝説の未発表アルバム『トイ』をディスク8に。

そして、アルバム未収録曲、別ヴァージョン、シングル・エディット、シングルのカップリング・オンリーもの、映画のサントラ曲など全39曲を詰め込んだ恒例のレア音源集『リ:コール5』をディスク9、10、11に。

最後の3枚のレア音源集ももちろん興味深いけれど。今回の目玉はやはり『トイ』かな。2000年のグラストンベリーでの凱旋公演後、凱旋公演後、当時のツアー・バンドのメンバーでもあったマーク・プラティとの共同プロデュースでレコーディングされた1枚で。ボウイが活動初期、1964年から1971年までに発表したシングル曲の再演ヴァージョンと新曲3曲を収めたものになる予定だった。けど、そのレコーディング・セッションがそのまま新作『ヒーザン』のセッションへとなだれ込んでしまい、『トイ』のほうは結局お蔵入り。

2011年にネットでリークされたりしていたので、聞いた方も多いとは思うけれど。今回、ようやくそれがオフィシャル・リリースされることとなった。当然、ネットでリークされていたヴァージョンとは曲順も収録曲も違ってます。なんでも、来年早々には3枚組デラックス・エディションも出るそうで。そちらも楽しみ。

あと、ハニフ・クレイシの同名小説を英BBCがドラマ化する際、ボウイが手がけた主題歌を中心に構成された『郊外のブッダ』も、2007年の再発時も含め、なぜか日本盤としては発売されたことがなかった作品だけに、注目の1枚っちゃ注目の1枚か。

ティン・マシーン解散後、ソロ活動を再開したボウイが、ナイル・ロジャースやブライアン・イーノらと改めてタッグを組みながら、時代の最先端とスリリングに交錯する音作りに挑み続ける様子を集大成してみせたボックスセットだ。

とかなんとか言ってますが。

冒頭でも述べた通り、ぼく、実はまだ『トイ』とレア音源集しか聞けてません(笑)。128ページの豪華ブックレットも付いているけれど、こちらもまだ貴重っぽい写真をぱらぱら見た程度。年末年始、時間ができたらゆっくり接し直してみまーす。

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