サマー・ガール/ハイム
2年ぶり。ハイムの新曲が出た。ルー・リードの「ウォーク・オン・ザ・ワイルド・サイド」にインスパイアされたという「サマー・ガール」って曲で。タイトルだけだとスパイダースを思い出しますが(笑)。印象的なベースラインに乗せて“ドゥ・ドゥ・ドゥ…”とかアンニュイに歌っていて。確かにルー・リード。なんか、すっげーいい。でも、最終的な手触りはニューヨークっぽくはなっておらず、その辺はカリフォルニアっ子3姉妹の面目躍如。おなじみポール・トーマス・アンダーソン監督が今回もビデオ・クリップを撮っていて。これも楽しい。
なんでも、2017年のアルバム『サムシング・トゥ・テル・ユー』を制作しているころ、プロデューサーであり、ダニエル・ハイムのパートナーでもあるアリエル・リヒトシェイドが癌の宣告を受けて。その後、アリエルは病を克服し、今回も元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリと元気に共同プロデュースを手がけているのだけれど。この曲は彼がまだ闘病中だったころに作られたものらしい。
「私はツアーに出ていたんだけど、そういうときでもポジティヴなエネルギーをテレパシーみたいにして彼に届けたかった。ショーの合間、家に帰ったときはいつでも彼の太陽でいたかった。彼が暗い気分でいるときは、彼にとって夏のような存在でいたかったの…」
ダニエルはそんなふうに語っている。曲の半ば過ぎ、“あなたは私の横を歩くの/私のうしろじゃなく/そして私の無条件の愛を感じて”というスポークンふうのつぶやきが泣けます。やっぱ愛だね、愛。
My Summer Playlist 2019/ハイム、ビーチ・ボーイズ、ブルース・スプリングスティーン、フランク・シナトラ、ベイ・シティ・ローラーズ、キャロル・キングほか
と、まあ、今朝のブログ更新はハイムのニュー・シングル紹介だけ…って感じの手抜きパターンなのですが(笑)。ぼくはこのあと、1時間ほど朝のウォーキングへ。朝からクソ暑そうだから、気合いを入れるためにも、昨夜、さっそくこのハイムの新曲をノッケに置いて大好きな夏の曲をずらり並べたウォーキングBGM用プレイリストをSpotifyで作ってみたのでありました。特にぼく以外の人には必要ないものだと思いますが(笑)、せっかくなので、それ、おすそ分けって感じでここに載せておきますね。
Spotify の有料会員でないと曲順通りには聞けないわけですが、まあ、順不同でもそれなりに楽しいのではないか、と。無料会員の方も、気が向いたら聞いてやってみてください。