Disc Review

The Road To Escondido / J.J. Cale & Eric Clapton (Reprise)

ザ・ロード・トゥ・エスコンディード/J.J.ケイル&エリック・クラプトン

仁志ぃ…。

まあ、シーズン終盤から自らトレードを志願していたという噂も耳にしていたので、覚悟はしていたけれど。現実となってみると、やっぱりショックだ。ジャイアンツ、何やってんだか。

ぼくは長嶋が大好きだったから、ガキのころからずっとジャイアンツを応援してきて。そういうものとして人生を50歳まで送ってきちゃってるわけで。このライフスタイルは変えようがなくて。だから、もちろんぼくは今後も仁志を応援するけれど、かといっていきなりベイ・ファンになるわけにもいかないし。まあ、川相とか、小田とか、岡島とか、山田とか、福井とか(笑)、途中加入組まで含めれば江藤とか、清原とかを今シーズンもピンポイントで応援したりしていたのと同じような感じで、来季は仁志を応援することになるわけだ。まじか。これからはその程度にしか仁志を応援しないのか、俺。あー、仁志、早稲田時代から大好きだったのになぁ…。まいった。

ハラとかいう人がいなくなるまで我慢だ、静観だ、と、冷静に引いたところからジャイアンツを応援しようと思っていたけれど。あの人、想像以上のスピードでジャイアンツの構造をぶち壊し続けているみたい。ちゃんと考えはあるのか。展望はあるのか。心配だ。大丈夫かな。

仁志とトレードされた小田嶋は東海大出身だそうで。ハラって人は東海大が好きだね。まさか背番号8を付けさせるわけじゃないだろうな。こないだ戦力外通告された原俊介のことも、同じ姓だからか、東海大相模出身だからか、異常に溺愛していたし。いや、自分の背番号を8にするとか、そんな噂もあるし。もしかしてそのために仁志を出したのか? 背番号8は自分のものみたいな気分でいるようだけど、ぼくにとっちゃジャイアンツの背番号8は高田だ、高田。まったく。長嶋が去って、松井が去って、終わったってことなのかなぁ。2000年の日本シリーズON決戦がある種のピークだったんだろうなぁ。

と、遠い目になっちゃってるぼくは、おっちゃんロックを聞きながら心を落ち着けます。エリック・クラプトンと、かつて彼がデラニー&ボニーと並んで大いなる憧れを表明していたJ.J.ケイルとの話題の共演盤。全14曲。ブラウニー・マギー作のブルース・スタンダードが1曲。クラプトンのオリジナルが1曲。クラプトンとジョン・メイヤーの共作が1曲。残り11曲がケイル作品。てことで、どちらかというと、ブルース、カントリー、R&B、ロカビリーなど様々なアメリカ南部音楽をぐんと深いところで融合したJ.J.ケイルならではの渋い音楽性が存分に堪能できる仕上がりです。

けっして激することなく、抑制のきいたミディアム・ビートをバックにつぶやくようなクラプトンとケイルのヴォーカルが、時にユニゾンで、時に掛け合いで、時にハモりながら、心地よく流れ続けるばかりなのだが。これが胸を躍らせるというか。じわじわ腰にくるというか。たまらんスワンプ・フィーリング。二人のナチュラルな、枯れたギター・プレイも最高だ。どっちが前に出るとか、脇に回るとか、そんな大人な取り決めなど、たぶん皆無。何も決めずとも、お互いを尊敬しあうベテラン・ミュージシャンどうしが、それぞれの持ち味を楽しみ合いながらコラボレーションを展開している感じで。双方、絶妙なポジションどり。二岡・仁志の二遊間のような…って、ああ、もうそれも見られないのか。荒木・井端と言い換えますか、仕方ないから。

前述ジョン・メイヤーのほか、デレク・トラックス、アルバート・リー、タジ・マハールら、気になる新旧ミュージシャンも参加。6月に他界してしまったビリー・プレストンのキーボード・プレイもたっぷり味わえます。

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