Disc Review

RCA YEARS Vinyl Box Collection / Mariya Takeuchi (RCA/Sony)

RCAイヤーズ・ヴァイナル・ボックス・コレクション/竹内まりや

この週末はマイ・モーニング・ジャケットとか、レモン・ツイッグスのブライアンのソロ・アルバムとか、待ちに待っていたアルバムがどかどかっと出たのだけれど。紹介は来週かな。ナイアガラ系のリリースもいくつかあって。まあ、それは今夜のナイアガラまつりで…。

ということで、今朝はこれまた楽しいLPボックスを。竹内まりや『RCA YEARS Vinyl Box Collection』。

デビュー40周年を迎えた2019年の春、まりやさんのRCAレコード在籍時の初期オリジナル・アルバム5作が、最新リマスタリングを施され、ボーナス音源も追加しつつ、改めてCD化されたことがあったのだけれど。その際、本ブログでも大いに盛り上がらせてもらいました。

あれから6年。去年の暮れに新作を出して、今年はツアー…と、今やデビュー45周年イヤーを爆走中のまりやさん、今度はそれらをアナログLPで再発してくれました。オリジナル・アルバム5作(1978年の『BEGINNING』、1979年の『UNIVERSITY STREET』、1980年の『LOVE SONGS』と『Miss M』、1981年の『Portrait』)はそれぞれオリジナルの形で再LP化。で、ボーナス追加されていたライヴ音源など12曲を1枚にまとめた『Mariya Takeuchi RCA YEARS Vinyl Box Collection Special Bonus Disc』を添えて。計6枚組のアナログ・ボックスとしての再発だ。

それが『Mariya Takeuchi RCA YEARS Vinyl Box Collection』! まあ、オリジナル・アルバム群はもともとLPで出ていたもの。ぼくもすべてアナログで持ってはいるものの。最新リマスター音源によるLP化だし。しかも初登場のボーナス音源LPもあるし。こりゃ見逃せない。たまりません。

この時期のまりやさんがどんなふうに素敵だったかに関しては、2019年のエントリーでたっぷり語らせてもらったので、ぜひそちらをご参照くだいさい。身内の話にはなりますが、能地祐子が執筆した各盤の詳細なライナーもまた封入されているし。

加藤和彦、安井かずみ、林哲司、松本隆、山下達郎、杉真理、安部恭弘、大貫妙子、細野晴臣、高橋幸宏、告井延隆、浜田金吾、ピーター・アレン、デヴィッド・フォスター、ロジャー・ニコルスら優れたソングライターたちの書き下ろし曲を、シンガーとしてのびのびと、いきいきと歌いこなしつつ、でも、少しずつ少しずつ自らソングライターとしてのスキルも成長させていったまりやさんの黎明期。

半世紀近くの歳月を経た今、改めて当時のまりやさんの歌声に耳を傾けながら、ほんと、得がたい才能だったなと思い知る。とともに、その後の揺るぎないワン・アンド・オンリーな個性を育む重要な時期を、あのころまりやさんは軽やかに過ごしていたのだな、そしてぼくたちもそういう時期をリスナーとしてともに共有することができていたのだな、と。しみじみ実感するのでありました。

今回のLPボックスの告知用ティーザー映像へのリンクも貼っておきますが、そこで流れるシングル曲以外でぼくが好きなRCA期のまりやナンバーを大急ぎでざっくりセレクトしたプレイリストも貼っておきます。本ブログではこれまでも2回くらい、ここここでまりやさんのプレイリスト作っていて。そのときと曲がちょっとダブりますが。まあ、それは仕方ない。お許しください。

(※なんか、今、更新したばかりの段階ではちゃんと選んだプレイリストと違う内容が表示されていて、あれーっ? って感じなのだけれど。そのうち直るであろうことを期待しつつ、ちょっと放置しておきます。すんません。実際にセレクトしたのは——
1. すてきなヒット・ソング / 2. 夏の恋人 / 3. ブルー・ホライズン / 4. ホールド・オン / 5. 涙のワンサイデッド・ラヴ / 6. 五線紙 / 7. 象牙海岸 / 8. Morning Glory / 9. 雨のドライブ / 10. ウエイトレス / 11. リンダ / 12. ポートレイト 〜ローレンスパークの想い出〜
という内容でした。直るかなー)

ほんと、まりやさん、聞き始めると止まらない。クセになる(笑)。

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