Disc Review

Accompany / Michael Nau (Karma Chief Records)

アカンパニー/マイケル・ナウ

コットン・ジョーンズ、ペイジ・フランス、マイケル・ナウ&ザ・マイティ・スレッドなどのフロントマンとしておなじみ、マイケル・ナウのソロ名義による5作目だ。

キラーズやルーシー・デイカスとのタッグでもおなじみ、エイドリアン・オルスンとの共同プロデュース。米ヴァージニア州リッチモンドにあるオルスンのスタジオで、ケン・ウッドワード(ベース)、セス・カウフマン(ドラム)、マット・デヴィッドソン(ギター、ペダル・スティール)、ウィル・ブラウン(キーボード)ら、長年の付き合いになる仲間中心の顔ぶれに支えられながら、アナログ・テープにほぼ一発録りされたらしい。

アルバム・タイトルの“アカンパニー”、つまり“同行する”とか“伴奏する”とか、そういう意味だけど。ものすごく素直に、まっすぐ本作の感触を表わしているような。そんな仲間たちが紡ぎ出す音の感触が、ナウの内省的で、ちょっと曖昧であるがゆえに聞く者のイマジネーションをくすぐる歌詞や穏やかでほわ〜っと心地よいメロディと絡み合い、なんとも思慮深い、独特のアメリカーナ・ワールドを作り上げている。

奥行きを演出するペダル・スティールの響きがたまりません。ソロ名義だけれど、これはこれでとてもバンドっぽい1枚だと思う。

全11曲、とても繊細に描かれた絵画のようで。このところの、なんだか寒いっちゃ寒いものの、日が当たっているところはやけにあったかい、おかしな初冬のお散歩BGMにぴったりです。

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