Disc Review

The Lost Art of Pulling Through / Loryn Taggart (baselineMUSIC)

ザ・ロスト・アート・オヴ・プリング・スルー/ローリン・タガート

カナディアン・プレイリーズ育ちのハンガリー系カナダ人シンガー・ソングライター、ローリン・タガート。

16歳のころ故郷を離れてトロントへ。バー・バンドなどに参加して腕を磨きながら、やがてカナディアン・フォーク・ミュージック・アワードとか、インディペンデント・ミュージック・アワード、サウンドクラッシュ・ミュージック・アワードなどにノミネートされたり、ブルース・イノヴェイティヴ・ソングライター・オヴ・ザ・イヤーで高く評価されたり。かなり早い段階から注目を集めていたらしい。

ぼくは全然知りませんでした。不勉強で申し訳ない。

現在はモントリオールを拠点に活動中だとか。2021年から2022年にかけては、デヴィッド・ボウイの“ベルリン三部作”時代にスポットを当てたトリビュート・ツアーに参加して、ガブリエラ、エレオノア・ラガセとともに3人がかりでデヴィッド・ボウイ役をつとめて喝采を浴びたそうだ。

と、そんな彼女が2018年ごろから少しずつ制作し続けていたファースト・アルバムがついにリリースされた。それが本作『ザ・ロスト・アート・オヴ・プリング・スルー』。本人のサイトではフィジカルのプレオーダーも受け付けているけれど、他は今のところデジタル・リリースのみみたい。制作期間中に父親を亡くしたり、新型コロナ禍に活動を阻まれたり、様々な苦悩や喪失感を乗り越えながら長い歳月をかけて完成させた1枚らしく。

ザ・ナショナルやローカル・ネイティヴスらを手がけたマーカス・パキンとタッグ。先述したボウイのツアーに参加したミュージシャンたちのサポートを受けながらレコーディングされている。

さりげないホーン・セクションをあしらった、ちょっぴりジャジーで、ブルー・アイド・ソウルっぽくて、なおかつフォーキーで、ナチュラルかつクリーミーなポップ・ミュージックって感じ。悲しみには別の顔もあるのか、痛みの後にやってくるものは何なのか、癒やしの旅の果てに新しい幸せは待っているのか…。さまざまなつながりと破局を描きながらローリンさんはいろいろな物語を綴ってくれる。

本作の前にいろいろシングルとかEPが出ているみたいなので、さかのぼってチェックしてみようっと。

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