Disc Review

Columbo / Bruno Major (BEAT RECORDS/Harbour Artists & Music)

コロンボ/ブルーノ・メジャー

おかげさまで来月21日のCRTスティーリー・ダン・ナイト、予約分は満席となりました。ありがとうございます。ドナルド・フェイゲン自ら監修した最新リマスターがサード・アルバムまで出揃った状態で当夜を迎えられるので、初期ダン・サウンドをハイレゾ or アナログの高音質で堪能しましょうねー。当日分、およびキャンセル分などもあると思いますので、ご興味ある方はお店のほうでチェックしてみてください。詳細またお知らせしますね。

それから8月9日(水)には、野村邦丸さんとのトーク&レコード・コンサート・イベントもあります。題して『洋楽ジャパン・ライブ・イン・中目黒』。以前、月一レギュラーでお世話になっていた文化放送『くにまるジャパン極』内のコーナー“洋楽ジャパンX”を久々にライヴでやっちゃおうというイベントです。こちらも30名限定という規模での開催なもんで、すでにほぼ満席状態みたいですが、まだちょこっと残席あるかもしれませんので、詳細、こちらのサイトでチェックしてみてください。


と、もろもろ業務連絡を終えたところで、今朝のピックアップ・アルバムです。英ノーサンプトン出身のシンガー・ソングライター、ブルーノ・メジャーの3作目。届きました。前作『トゥ・レット・ア・グッド・シング・ダイ』から3年ぶり。このリリースに合わせて8月アタマに行なわれる予定の来日公演もチケット即完だそうで。追加も出て。当然ながら30名限定とか、そういう規模じゃなく(笑)。大人気だー。素晴らしい。

新型コロナ禍、ノーサンプトンの実家に引きこもって自分を見つめ直していたブルーノさん。ステイホーム期を経て米ロサンゼルスに向かって、そこで1978年製のヴィンテージ・メルセデスを手に入れた。アルバム・タイトルになっている“コロンボ”というのはその車にブルーノが付けた名前。それがある日、悲しいことに他の車と衝突してしまい、そのときに降りてきたメロディをとっかかりにこのアルバムが生まれたのだとか。

メランコリックで、ちょっぴりソウルフルなテイストも漂うドリーミーなベッドルーム・ポップ…という前作までの感触を受け継ぎつつも、音作りがぐっとプロっぽく、巧みになったかも。完成度が一気に高まった。

ポール・サイモン、エルトン・ジョン、キャット・スティーヴンス、エミット・ローズ、ハリー・ニルソン、初期レオ・セイヤーといった1970年代の先達シンガー・ソングライターの持ち味への造詣もより深くなったみたいで。キースやサジタリアスなど1960年代ハーモニー・ポップものや、ビートルズ、クイーンあたりへの熱い敬愛も感じさせつつ、独特の透明感に満ちたポップ・ワールドを編み上げている。

このさりげなくイノセントな世界観。涼やかな肌触りが、梅雨明けの暑い午後のお散歩を、まじ、救ってくれます。ストリーミングはすでにスタートしているけど、フィジカルに関しては輸入盤CDもLPも10月発売みたい。でも、来日があるおかげか国内盤CDはすでに先行リリースされていて、しかも収録曲のうち2曲のピアノ・ヴァージョンってやつがボーナス・トラックとして追加されている。ありがたや。

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