Disc Review

Standing in the Light: 25 Years of Stone Foundation / Stone Foundation (100% Records) + Souls On Fire: The Recordings 1983-1986 / Tracie (Cherry Red Records)

ポール・ウェラー人脈のアーティスト2組のアンソロジーがそれぞれ編まれた。てことでまとめてご紹介。

スタンディング・イン・ザ・ライト:25イヤーズ・オヴ・ストーン・ファンデーション /ストーン・ファンデーション

まずひとつめは、何度かまめに来日も果たし、ごきげんにグルーヴィーなステージで日本のファンも大いに盛り上げてくれているUKソウル・シーンの人気バンド、ストーン・ファンデーションの歩みを振り返る2枚組(5枚組デラックス仕様もあり)だ。

ぼくは不勉強でこの人たち、どれがファースト・アルバムで、その後、どれがどんな順番で出たのか、お恥ずかしいことにちゃんと把握できていないのだけれど。とりあえず、ぼくは2014年の『トゥ・ファインド・ザ・スピリット』あたりから聞き始めて、『ア・ライフ・アンリミテッド』(2015年)を経て、いよいよポール・ウェラーをプロデューサーに迎えた『ストリート・リチュアルズ』(2017年)や『エヴリバディ、エニーワン』(2018年)へと至って…という感じで彼らのアルバムに接しながら、スペンサー・デイヴィス・グループやデイヴ・クラーク・ファイヴからスタイル・カウンシルあたりへと連なるUKブルー・アイド・ソウルの伝統を継承しようと奮闘する彼らの味を楽しんできたわけですが。

そんな彼らのアンソロジー。2曲の新録音を含む全33曲で彼らの歩みをざっくりたどることができる仕上がりです。ポール・ウェラーはもちろん、ミック・タルボット、ブロウ・モンキーズのドクター・ロバート、ベティ・ラヴェット、ドゥラン・ジョーンズ、ウィリアム・ベル、グレアム・パーカー、ヘイミッシュ・スチュアート、メルバ・ムーア、カーリーン・アンダーソン、ノーラン・ポーターなどごきげんな顔ぶれとのコラボ音源も多数セレクト。彼らの代表的パフォーマンスを一気に振り返るには絶好のセットかも。

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ソウルズ・オン・ファイア:ザ・レコーディングズ1983〜1986/トレイシー

で、もうひとつはトレイシー。1980年代、まずジャムの「ビート・サレンダー」やスタカンの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」のバック・コーラスをやってる人ってことでぼくはその存在を知って。その後、ポール・ウェラーがプロデュースを手がけた1984年の初ソロ・アルバム『ファー・フロム・ザ・ハーティング・カインド』でキュートな個性を全開にしてみせたあのトレイシー・ヤング。

彼女のアンソロジーも出ました。こちらは4CD+1DVDの5枚組。ディスク1が1984年の『ファー・フロム・ザ・ハーティング・カインド』。アルバム未収録のシングル音源なども多数ボーナス追加されている。で、ディスク2が1985年に録音されながらお蔵入りし、2014年になってようやくチェリー・レッドから発掘リリースされたアルバム『ノー・スモーク・ウィズアウト・ファイア』。こちらもボーナス多数。

で、ディスク3と4が12インチ・エクステンデッド・ヴァージョンやカラオケ、初期ヴァージョン、デモ、1983年のロンドン・パリス・シアターでのライヴや1984年のTOKYO FMでのライヴなどを満載したレア音源集。2010年にチェリー・レッドが内容をちょこちょこいじりながら拡張CD化した『ファー・フロム・ザ・ハーティング・カインド』のさらなるエクスパンデッド・エディションという感じかな。DVDには当時のプロモ・クリップとか、テレビ出演時のパフォーマンスとか、日本でのライヴ映像とかがたっぷり詰め込まれている。

個人的にはポール・ウェラーがノリノリでトレイシーに多重録音させながら往年のガール・グループ・サウンドを再構築しようとしたアルバム未収録シングル「ザ・ハウス・ザット・ジャック・ビルト」と「ギヴ・イット・サム・エモーション」が最高に好き。この2曲のいろいろなミックスとかヴァージョンとかが入っているのも楽しいです。

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