テキサス州ヒューストン 2023年2月14日 /ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド
ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの最新ツアーの音源に関してはちょっと前に大騒ぎしたばかりですが。
ツアー6夜目、2月14日のテキサス州ヒューストン、トヨタ・センターでのライヴ音源がおなじみlive.brucespringsteen.netでリリースされまして。これが超ごきげんだったもんで。重ねて…にはなりますが、ちょっともうひと騒ぎさせていただきます。
なんたってオープニング! 1曲目にいきなり『明日なき暴走(Born to Run)』から「夜に叫ぶ(Night)」、来ました! そこからこれまでのオープニング曲だった「ノー・サレンダー」に突入して、2020年のアルバム『レター・トゥ・ユー』からの「ゴースツ」を挟んで「暗闇へ突走れ(Prove It All Night)」へ。アガる。やばい。
『レター・トゥ・ユー』からの演奏曲目も少し変わってきていて、当初のセットリストから「ハウス・オブ・ア・サウザンド・ギターズ」と「バーニン・トレイン」がなくなって、なんと! 往年のオーディション録音やいわゆる“ロンドン・パブリッシング・デモ”音源で知られる初期楽曲をEストリート・バンドとともに再演した「イフ・アイ・ワズ・ザ・プリースト」が加わった。
“この曲を書いたとき、俺は22歳だった。50年前だ。いまだに自分でも何を書こうとしていたのかさっぱりわからない”というMCがいかしてる。「イフ・アイ・ワズ・ザ・プリースト」がスプリングスティーンのツアーで演奏されるのはたぶん1972年以来ってことになる。Eストリート・バンドとのライヴ・パフォーマンスとなるとこれか初だ。こっちもやばい。オーディエンスの盗み撮り動画、下に貼っておきますね。
というわけで、『レター・トゥ・ユー』からは「ゴースツ」「レター・トゥ・ユー」「イフ・アイ・ワズ・ザ・プリースト」「ラスト・マン・スタンディング」「アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームズ」の5曲ってことに。
ツアー5夜目、2月10日のテキサス州ダラス、アメリカン・エアラインズ・センター公演のアンコール1曲目に突如復活した「デトロイト・メドレー」はまたなくなってしまったけれど。十分おなかいっぱいの全28曲、全長2時間50分超。
ただ7夜目、2月16日のテキサス州オースティン、ムーディ・センター公演以降のセットリストを見ると、また「夜に叫ぶ」がなくなっちゃっているみたいなので、この6夜目はけっこうスペシャルだったかも。メンバー的にも、ひとつ前のダラス公演を病欠したリトル・スティーヴンがまた復活していて、入れ替わりにニルス・ロフグレンがこちらでは欠席(7夜目では復活)。つまり、ステージ上のフロントでギターを弾いているのがスプリングスティーンとリトル・スティーヴンの2人なのだ。もちろん、実際は脇のほうでサポートのスージー・タイレルもアコギ弾いたりしているとはいえ、ブルース&スティーヴィーが2トップ張ってます的なこの絵面は1981年以来じゃないかな。
いやー、盛り上がる。このあとセットリストがどう変わっていくのやら。オースティン公演では「夜に叫ぶ」がなくなった代わりに、しかしアンコールで「キャディラック・ランチ」が初登場。こっちの時間で今朝、live.brucespringsteen.netでリリースされました。どうしよう。これもまた聞きたくなる。きりがない。またダウンロードで買うのか、俺? 前回も書いた通り、まとめ買いしなかったことが悔やまれます(笑)。
しかし、この人たち、もう日本には来てくれないのかなぁ…。