Disc Review

I Love a Love Song! / Rachael & Vilray (Nonesuch Records)

アイ・ラヴ・ア・ラヴ・ソング/レイチェル&ヴィルレイ

ベル&セバスチャンの新作とか、ボブ・ウィアーの『ACE』の50周年記念拡張エディションとか、本日、1月13日にリリースされる注目の新作ってのがいろいろあって。紹介したい盤ばかりなのだけれど。困ったことに今朝は早くからものすごく忙しく。趣味のブログをゆっくり更新している時間もない(笑)。

なもんでその辺はまたの機会に回して。取りいそぎ、わが家でいちばん注目の本日発売盤を軽く紹介だけしておきます。ノージくんイチオシ、とびきりジャジーで、ノスタルジックで、でも、なんだか皮肉で、ひねくれていて、ねじれたユーモア感覚に満ち満ちた男女デュオ、“R&V”ことレイチェル&ヴィルレイ待望のセカンド・アルバム『アイ・ラヴ・ア・ラヴ・ソング』。

このデュオによるファースト・アルバムが2019年に出たときに思ったことだけれど。レイク・ストリート・ダイヴのリード・シンガーであるレイチェル・プライスさんに関しては、その音楽的幅広さとか豊かな歌唱力とか、事あるごとに思い知されてきたので、こういうちょっとノスタルジックでジャジーな路線を歌う素養も絶対にあるはずだってことはわかっていた。バンド結成以前にも達者なジャズ・ヴォーカルもののアルバムも出していたし。

でも、相方のヴィルレイさんのほう。この人が、ね。まじ、どこに隠れてたんだ…的な。ギターもいいし、ヴォーカルもいいし、風貌も体型もいいし(笑)、で、何よりソングライターとして超サイコー。コード進行、激やば。転調すばらし。こんな懐かしくメロウでスウィンギーで切なく甘いメロディ感覚をこの21世紀にいきいき発揮できる人がいるなんて。もうそれだけでお宝級の奇跡だ。しかも歌詞はひねくれていてユーモラスでちょっと毒もあって一筋縄にはいかないし。ダン・ヒックスとかハリー・ニルソンとか好きな人だったらもうたまらない感じ。

昨深夜0時にストリーミングが開始されてからノージくんがすでにハード・プレイしまくり状態。おかげでわが家はめちゃくちゃハッピーな空気に包まれております。先行で公開されていた3曲のみならず、カヴァー1曲および前作収録作品をホーン入りフル・バンド編成で再演したボーナス1曲含めて全曲が粒より。

まあ、彼らの魅力についてはノージくんが手書きしてインスタにアップロードし続けている『ノンサッチ自警団新聞』でちょいちょい熱弁ふるっているので、ぜひそちらを参照していただきたいです。ノージくんはこのアルバムの限定サイン入りカラー・ヴァイナルも注文しているらしく、それがほどなくわが家にも届くと思われるので、きっと本作についてもきっと近々熱い新聞が発行されることでしょう。(2023/01/14追記:ノージくん、書きました! こちら

とにかくごきげん。聞きながら出かけるぞ。楽しいぞ。いえい!

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