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Disc Review

Crackdown / GA-20 (Karma Chief Records/Colemine Records)

クラックダウン/GA-20

ギブソンのヴィンテージ・ギター・アンプの型番をバンド名に据えた3人組。ボストンを拠点にする、まあ、一応ブルース・ロック・バンドということになるのかな。ギター×2+ドラムという、なんともやばいベースレス編成で、ハウリン・ウルフ、ジュニア・ウェルズ、オーティス・ラッシュ、J.B.ルノア、そして何よりもハウンド・ドッグ・テイラーに強く触発されたダーティなブルース/ロックンロールを、オリジナル、カヴァー取り混ぜてぶちかます得がたいトリオだ。

2019年くらいからバンドキャンプ周辺でちょいちょい見かけるようになってきて。ブラック・キーズ、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、G.ラヴ&ザ・スペシャル・ソースなどにも通じる“過去に眠る遺産”に対する熱くアグレッシヴな眼差しに貫かれた音楽にぼくもけっこう惹かれ続けてきたのだけれど。

新作、出ました。スタジオ・フル・アルバムとしては2019年の『ロンリー・ソウル』、2021年の『トライ・イット…ユー・マイト・ライク・イット!』に続く3作目かな。これまでのような、あえてまとまってやるもんか的なチープさが少しだけ減って、この人たちなりに音作りが固まってきた印象もあり。音楽性も、もちろん粗野なシカゴ・ブルース感覚を基調にしてはいるけれど、より多彩に裾野を広げつつあるような。たくましい成長ぶりが痛快だ。

ロイド・プライスの「ジャスト・ビコーズ」だけカヴァー。他は核を成す2人のギタリスト、マシュー・スタッブスとパット・ファハーティが共作したオリジナル曲だ。1曲だけドラムのティム・カーマンもクレジットに名を連ねている。ストレートなスロー・ブルースあり、ダーティなスライドがうなるスロー・シャッフルあり、サイケデリック・ブルース・ロック調あり、ガレージ・ロックンロール系あり、ルイジアナ流スロー・グルーヴあり、ジャングル・ビートあり…。

同じボストン拠点ということもあって、アトランティック・レコード在籍時の初期J.ガイルズ・バンドに通じるワイルドな味も。本格的にメジャーになるべき存在なのかどうか、微妙なバンドではありますが(笑)。でも、できるだけ多くの人にこの騒々しくてとことん楽しい感触を痛快に味わってほしい連中ではあります。CDだけでなく、ヴァイナル(Amazon / Tower)はもちろん、カセット(Amazon / Tower)もあるみたい。さすがだ。

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