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Disc Review

Brendan Byrne Arena, East Rutherford, NJ (August 19, 1984) / Bruce Springsteen & The E Street Band (live.brucespringsteen.net)

ブレンダン・バーン・アリーナ 1984年8月19日/ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド

相変わらず live.brucespringsteen.net で過去のライヴ音源のリリースを活発に続けているブルース・スプリングスティーンですが。ほんと、ひとつひとつ追いかけるのも大変。キリがない。サイトを通じて盤で買い続けるのも厳しいもんだから、興味のある公演の音源だけハイレゾ音源ダウンロードでなんとか乗り切っております。

なもんで、スプリングスティーン&Eストリート・バンドが右肩上がりの爆走を続けていた1970年代のものか、彼らが初来日を果たしてぼくたち日本のファンが初めて噂の激烈生演奏に接することができた1984〜85年の“『ボーン・イン・ザ・USA』ツアー”のものか。ここら辺を中心に集めているのだけれど。

またまた出ました。1984年のライヴ。 live.brucespringsteen.net において、この年のライヴ音源はこれまで地元ニュージャージーのブレンダン・バーン・アリーナ(メドウランズ・アリーナ)における10公演シリーズの初日8月5日のものと、翌6日のもの、そして最終日にあたる8月20日のものがリリースずみ。それらに続いて、今回は最終日の前、19日の録音だ。今回も24トラック・マルチでのレコーディング。きっちり最新ミックスが施されている。

翌日のセットリストと比べると、「リーズン・トゥ・ビリーヴ」「マイ・ファーザーズ・ハウス」「ファイア」「レイシング・イン・ザ・ストリート」あたりがこっちでしか聞けない音源かな。ただし「リーズン・トゥ・ビリーヴ」は『ライヴ1975-85』に収められているヴァージョン。

「マイ・ファーザーズ・ハウス」はツアー中5回しか演奏されなかったそうで、そのうちの2度目のパフォーマンスだ。これは貴重。 live.brucespringsteen.net では、同曲の1990年弾き語りツアーからのヴァージョンもリリースされているけれど、こちらのヴァージョンもなかなか。スプリングスティーンの生ギター弾き語りでスタートして、途中からギャリー・タレントの情緒に満ちたベースが加わって、ニルス・ロフグレンのマンドリンがいい味出して、たぶんダニー・フェデリシによるキーボードも入ってきて、マックス・ワインバーグの控えめなベース・ドラムが鳴って…。かなり沁みるパフォーマンスだ。

その他では、「闇に吠える街(Darkness on the Edge of Town)」とか「暗闇へ突走れ(Prove It All Night)」とか、アルバム『闇に吠える街』収録曲の仕上がりが充実している感じ。マイアミ・ホーンズが参加した「凍てついた10番街(Tenth Avenue Freeze-Out)」とか「デトロイト・メドレー」とか「トゥイスト・アンド・シャウト〜ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」とか、そのあたりの勢いもごきげんで。日本にもホーン・セクション連れてきてほしかったなとか今更ながらに思ったり。

まあ、とにかく盛り上がります。ピークめがけて若さ爆発の70年代ライヴがもちろん最高なのだけれど、ある種のピークを極めたあと、圧倒的な貫禄で観客を薙ぎ倒す感じの80年代半ばの彼らも最高だ。 live.brucespringsteen.net だけでmp3、ロスレス、ハイレゾ、CDを売っています。試聴もそちらで。

Ladies Sing The Boss: Songs Of Bruce Springsteen / Various Artists (ACE)

レディーズ・シング・ザ・ボス:ソングズ・オヴ・ブルース・スプリングスティーン

で、この機会に、5月ごろ出たものの、ちょっと紹介しそびれていたブルース・スプリングスティーン絡みのコンピレーションも紹介しておきましょう。英ACEレコードが編纂し続けている“ソングライター・シリーズ”の最新作。なんとブルース・スプリングスティーン作品集だ。しかも、歌っているのは全部女性シンガーというナイスな企画。

きわめて自伝的で、男っぽいイメージの強いスプリングスティーンだけれど、女性の視点から歌われると同じ歌詞でもまったく違った感触を届けてくれるから面白い。パティ・スミスの「ビコーズ・ザ・ナイト」に始まり、ボーイジーニアスでもおなじみルーシー・ダッカスの「ダンシング・イン・ザ・ダーク」、サッカー・マミーの「アイム・オン・ファイア」、カウボーイ・ジャンキースの「涙のサンダーロード(Thunder Road)」、ベティ・ラヴェットの「ストリーツ・オヴ・フィラデルフィア」、ルシンダ・ウィリアムスの「ファクトリー」、ショベルズ・アンド・ロープの「ジョニー99」、イーファ・オドノヴァンの「ネブラスカ」、エミルー・ハリスの「マイ・ファーザーズ・ハウス」など、全19曲。スプリングスティーンの未発表曲として知られる「ナイト・クロージング・イン」をダーリーン・ラヴが取り上げたヴァージョンも入ってます。

ACEの常で、これもストリーミングされてませんが、興味ある方はぜひブツをゲットしてみて。

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