Disc Review

Going Places / Josh Rouse (Yep Roc Records)

ゴーイング・プレイシズ/ジョシュ・ラウズ

こことかこことかこことか、リニューアルする前の本ブログでも、機会があるたび、ちょいちょい取り上げてきたジョシュ・ラウズ。

そこでも書いた通り、人生の歩みの中、いろいろあって2004年ごろから本拠地を米ナッシュヴィルからスペインに大きく移したりしながら、でもアメリカとスペインとをまめに行き来しつつ、主にブラッド・ジョーンズのプロデュースの下、オルタナ・カントリーとパワー・ポップとの間を気ままに揺れているような、なんとも心地よい音楽を作り続けてきたシンガー・ソングライターですが。

2014年からは完全にスペイン本拠に。でもって、パンデミックに襲われた2020年と2021年、家族とともにスペインの自宅にこもりながら、その期間に作り上げられたのが本作『ゴーイング・プレイシズ』だ。

なんでも現在のバック・バンドにいるスペイン人メンバー何人かが経営している小さなクラブがあって。そこで演奏する新曲を用意するためのセッションを、地元のミュージシャンたちを自宅スタジオに集めて始めてみたところ、それがそのままアルバムのレコーディングに発展していったのだとか。

いつも以上にルーズで、ちょっとだけギター寄りの、確かにライヴ向きの楽曲群。気のせいかもしれないけれど、随所にスペインらしさのようなものも感じられるようで。面白い。けど、ジョシュ・ラウズらしいキャッチーで人なつっこい魅力はそのまま。

プロデュースは本人。ミックスはブラッド・ジョーンズ。ジャケットのデザインなどは現在の奥さま、パズ・スアイ。写真を撮ったのはジョシュさん本人みたい。なかなかに夏向きの1枚かも。

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