NBPファイル vol.1:ロニー・フォーエヴァー〜追悼 ロニー・スペクター
今朝、起き抜け、衝撃の訃報が届いた。ロニー・スペクター。ロックンロール・シーン最強、最愛のディーヴァ。そんな彼女が1月12日未明、亡くなった。
“私たちの愛するアース・エンジェル、ロニーは癌との短い闘病の末、本日、穏やかにこの世を去りました。家族に見守られ、夫であるジョナサンの腕の中での旅立ちでした”というステイトメントが家族から発表された。享年78。
1943年、ニューヨークのスパニッシュ・ハーレム生まれ。1960年代にガールグループ、ザ・ロネッツのリード・シンガーとして世に出て、ちょうど1年ほど前に他界した、かのフィル・スペクターに見初められて、彼の下で大ヒットを飛ばして、私生活でもスペクター夫人となって。とはいえ、ご存じの通り、晩年は殺人容疑で囚われの身となってしまった奇才との暮らしだっただけに、アブノーマルかつデンジャラスな夫婦生活はほどなく破綻して…。
以降はソロ・シンガーに。ブルース・スプリングスティーン、エディ・マネー、サウスサイド・ジョニー、ビリー・ジョエル、ラモーンズ、パティ・スミスなど東海岸系のロック・グレイツたちからのリスペクトを一身に集めながら活躍を続けてきた。
アメリカン・ポップス絶頂の瞬間を象徴する歌声。「ビー・マイ・ベイビー」をはじめとするロネッツのヒット曲などに記された彼女の声こそがアメリカン・ポップスそのものだったんじゃないかとすら思う。
ぼくなりの追悼の気持ちをこめて、ささやかながらプレイリストを作りました。ちょうど今年から本ブログでも私的なプレイリストを定期的に発表していこうかなと考えていたこともあり、その第一弾をロニーに捧げたいと思います。永遠のティーンエイジ・ドリームをありがとう。心からご冥福を。安らかに。
- Baby, I Love You / The Ronettes (1963)
- Walking In the Rain / The Ronettes (1964)
- Why Don't They Let Us Fall In Love / Veronica (1964)
- Do I Love You? / The Ronettes (1964)
- (The Best Part Of) Breakin' Up / The Ronettes (1964)
- Be My Baby / The Ronettes (1963)
- Say Goodbye to Hollywood / Ronnie Spector & The E Street Band (1977)
- You Mean So Much to Me / Southside Johnny & The Asbury Jukes feat. Ronnie Spector (1976)
- Try Some, Buy Some / Ronnie Spector (1971)
- How Can You Mend a Broken Heart / Ronnie Spector (2016)
- Don't Worry Baby / Ronnie Spector (1999)
- I Wish I Never Saw the Sunshine / The Ronettes (1966)