Disc Review

Been Around / A Girl Called Eddy (Elefant Records)

ビーン・アラウンド/ア・ガール・コールド・エディ

2018年に、フランスのシンガー・ソングライター、FUGUことメディ・ザナドと組んだコラボ・プロジェクト、ザ・ラスト・ディーテイルとして素敵な男女デュオ・アルバムを出したりしていたエリン・モラン。彼女が自らのレトロ・ポップ・プロジェクト“ア・ガール・コールド・エディ”名義で久々の新作アルバムをリリースしてくれた。

フル・アルバムとしては2004年のセルフ・タイトルド・アルバムからなんと16年ぶりの2作目。ニュージャージー出身の米国人ながら、拠点はロンドン。バート・バカラック、ジミー・ウェッブ、ギルバート・オサリヴァン、ローラ・ニーロ、キャロル・キングなどから、トレイシー・ソーンやロバート・スミス、ジェーン・バーキンまで広がる視野には確かに英国経由の感触がある。

ケイシー・マスグレイヴズの『ゴールデン・アワー』も手がけていた、ナッシュヴィル出身のポップ・ロック・バンド、シルバー・シーズのダニエル・タシアンが共同プロデュース。ポール・ウィリアムスやワトソン・ツインズ、ヴィクター・クラウス、ジム・ホークらもゲスト参加。ちょっぴりソウルフルなテイストもまぶした21世紀流のバロック・ポップ〜サンシャイン・ポップを聞かせてくれる。

まさにバカラック+ジャッキー・デシャノンっぽいニュアンスのタイトル・チューンから、スティーリー・ダン+プリファブ・スプラウト的な精緻に構築されたポップ・ソウルもの「ジョディ」、ポール・ウィリアムスを共作者に迎えてストーリーテラーとしての奥深さを感じさせてくれる「チャリティ・ショップ・ウィンドウ」、初期プリテンダーズを想起させるトワンギー・ギターが印象的な「サムムンズ・ゴナ・ブレイク・ユア・ハート」、タートルズというかビリー・ジョー・ロイヤルというか…的な感触が楽しい「トゥー・ハーツ」、切ない郷愁も漂う「カム・トゥ・ザ・パリセイズ!」など。

いい曲ばかり。アレンジもていねいで、的確。ウェル・クラフテッド…というのは、まさにこれだな。ファースト・アルバムに漂っていた少しダウナーな感触も減っているし。まだよくわかっていないけれど、歌詞表現もずいぶんとリリカルさを増しているようで。本当に素敵なポップ・アルバムです。

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