イン・ザ・レッド・ルーム/ショーン・エスコフェリー
去年の10月くらいに手に入れていたのに、すっかりスルーしていた盤。改めて聞いてみたら、けっこういいじゃないのさ…的な1枚で。いやー、油断大敵。ぼーっとしてちゃダメですね。どれだけ聞かずじまいのいいアルバムがこの世にあるのかと思うと眠れなくなっちゃう。
というわけで、恥ずかしながら、何を今さらなご紹介ですが。ショーン・エスコフェリー。歌のうまさにはもともと定評があったUKソウル・アーティストで。10年ちょい前くらいにデビューしたころは、もっとハウスっぽいイメージだった覚えがあるのだけれど、7年ぶりに出たこの4作目ではぐっとオーソドックスな音作りのもと、カーティス・メイフィールド、ビル・ウィザース、アイザック・ヘイズ、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハザウェイなどからの影響を色濃くたたえた70年代ポップ・ソウル風味満点の楽曲をあれこれ聞かせている。
7年のブランクの間、ウェストエンドのミュージカル舞台に頻繁に立っていたようで、表現が過剰気味になってないか余計な心配をしたりもしたのだけれど。すんません。本盤での彼はそういうこともなく。抑制の効いた歌声をのびのび披露している。