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Disc Review

The Ry Cooder Anthology: The UFO Has Landed / Ry Cooder (Rhino)

ザ・ライ・クーダー・アンソロジー〜ザ・UFO・ハズ・ランデッド/ライ・クーダー

日本シリーズ、なんか両チームともまだ本領が発揮できないみたいで。見ていておなか痛くなります。でも、今季も間もなく終了。淋しいから、できるだけ長く、7戦いっぱいいっぱいまでもつれてもらいたいものです。

で、本日はライ・クーダーの2枚組ベスト。

すでに様々なベスト盤が出ているライ・クーダーながら、オリジナル・アルバムの収録曲とサウンドトラック音源がレーベルを超えて入り乱れるアンソロジーとなるとこれが初かも。選曲/監修はライ・クーダーの息子であり、近年の重要なバンドメイトでもあるヨアヒム・クーダー。さすが、なかなかに鋭い選曲がなされている。年代順にこだわらない構成も、“時代”という実に曖昧な、実体があるのかないのかよくわからない価値観に縛られることなく着実な活動を続けるライ・クーダーの個性をうまくすくい上げていて。悪くない。

時期によって異なるテーマを掲げながら、様々なルーツ音楽めがけて斬新なアプローチを仕掛け続けてきたようにも思えるライ・クーダーだけれど。70年のファースト・ソロから今年出た『アイ、フラットヘッド』まで、膨大なアルバム群からのピックアップ曲が年代ばらばらに並べられた今回のアンソロジーを聞いて思い知った。この40年ほどのキャリアを通じて、この人、ほぼ揺るぎがない。音楽的な足腰がそうとうしっかりしてるんだろうなぁ。その底力に改めて驚かされる。

未発表音源も1曲。バックウィート・ザディコを迎えて、ごきげんなライ・クーダー・グルーヴのもと、ウィルバート・ハリソンの「レッツ・ワーク・トゥゲザー」やってます。ロック・ファンにはキャンド・ヒートでおなじみのあの曲です。

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© 2020 Kenta Hagiwara