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Disc Review

Heroes: Giants Of Early Guitar Rock / Dion (Saguaro Road)

ヒーローズ〜ジャイアンツ・オヴ・アーリー・ギター・ロック/ディオン

今日はがっかり盤(笑)。

ていうか。ファンにとっては新作が出るだけでうれしいわけで。ぼくはうれしいんですよ。最新の歌声を聞けるのは。心から。だから、けっこうよく聞いているんだけど。でも、ディオンのことをあんまり知らないって人には絶対すすめない1枚。

ブロンクス出身のキング・オヴ・ザ・ストリート、現在68歳になったディオンの新作。エディ・コクランとかリッチー・ヴァレンスとかバディ・ホリーとかリッキー・ネルソンとかエヴァリー・ブラザーズとかジーン・ヴィンセントとかデル・シャノンとかエルヴィス・プレスリーとかジョニー・キャッシュとかカール・パーキンスとかボ・ディドリーとかチャック・ベリーとかロイ・オービソンとかビル・ヘイリーとか…要するにディオンと同じロックンロールの偉大なオリジネイターたちの代表曲を、ギター・サウンドに着目する形でカヴァーしまくった1枚で。確かに、こうやって書き連ねてみると、けっこう故人も多いし。そういう人たちのロックンロール魂を今なお現役として受け継いでいるのは俺なんだ、と。そういう気概を表明するって意味ではそれなりの企画盤なのかもしれないけれど。

なんか、すごくフツーにやってるんだよなぁ。想像の範囲内のカヴァーというか。ここ数作、自らのルーツを再検証するような好盤が続いていただけに、もうちょいなんとかならなかったのかな、と。そんな盤をなんで紹介するんだ…という声もあるかとは思いますが。でも、ディオンを愛するファンには“しょーがねーなぁ”と思いながらも愛おしく楽しめる新作であることは間違いないし。またまたインディーズ系からのリリースなので、出たことを知らずにスルーしちゃって後で泣いてもいけないってことで。

45分もののDVD、付いてます。ディオンが同輩ロックンローラーたちに関する秘話を語ったり、現在のディオン・バンドのギタリスト、ボブ“クロウ”リチャートソンによる往年のギター・ロックンロール・サウンド解析とか、入ってるみたいです。これまた未見ですが(笑)。かなり楽しみ。早く仕事終わらさなきゃ…。

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© 2020 Kenta Hagiwara