ザ・ダイアリー・オヴ・アリシア・キーズ/アリシア・キーズ
健'zのCD、リリースされまして。好評みたいです。うれしいなー。23日の健'z@CRT & レココレ・イベントのほうも、チケット売り出し即ソールドアウト。昨日も「ありがたいねぇ」と健一とともにしみじみ喜びました。聞いた話じゃ、CRTのチケット、とうとうヤフオクにまで出品されたそうで。びっくり。明日からは東京インストア・ツアー(笑)の1週間。東京以外にも来てくれ…というメールをたくさんいただくんですが、なにせぼくも黒沢健一もあくまで副業としてやっているユニットなもんで。なかなか大がかりに動けません。申し訳ない。CRTでのライヴをはさんで、年末には全国放送のFM番組にも生演奏付きの出演をする予定があるので、それとか楽しみにしていただけるとうれしいです。他にもいろいろ機会があるとは思うので、タイミングが合う方はぜひ見たり聞いたりしてやってください。
と、身勝手な健'z情報をお知らせしたところで、今回のピック・アルバム。アリシア・キーズです。アリシア、最高。今、全米チャートをぐいぐい上昇中の「ユー・ドント・ノウ・マイ・ネーム」を含むセカンド・アルバムの登場だ。ダニー・ハザウェイ、カーティス・メイフィールド、ロバータ・フラック、アイザック・ヘイズといったあたりの70年代ニュー・ソウルのテイストを今に伝えてくれる22歳。才能あるお嬢さんだなぁ。
さすがご時世、ヒップホップ・ソウル寄りのダンス・チューンなどもあるにはあるが、バックにクラシカルなヴァイオリンをあしらってみたり、カーティス・メイフィールドやアイザック・ヘイズあたりの方法論を流用してみたり、自分らしさの演出も周到だ。グラディス・ナイト&ザ・ピップスの往年のヒットのカヴァー「イフ・アイ・ワー・ユア・ウーマン」(今回は「If I Was Your Woman」とクレジットされているけど)以外は共作も含めすべてアリシアの自作曲。「イフ・アイ・ワー・ユア・ウーマン」から「ユー・ドント・ノウ・マイ・ネーム」を経て、大先輩アレサ・フランクリンへのリスペクトを強く感じさせる「イフ・アイ・エイント・ガット・ユー」へと至るアルバム中盤の流れは秀逸です。泣けます。