
オフ・ザ・フェンス/ザ・ジェイムス・ハンター・シックス
なんでこんなことになっちゃってるんだかなぁ…的な気分になるばかりの日々。軽やかな気分で過ごすにはごきげんな音楽が欠かせません。
特に、あー、この人、全然変わらないなぁ、みたいな? そういう不撓不屈系、渋いベテランの佇まいに接すると、よーし、俺もふんばるぞーって思いに胸が躍って。よろしいもんですな。
というわけで、ジェイムス・ハンター。本ブログでも何かニュー・リリースがあると紹介してきた人ですが。
1986年にハウリン・ウィリフ&ザ・ヴィージェイズの一員としてデビューした英国のベテラン・ブルー・アイド・ソウル・アーティスト。なので、もうキャリアは40年。1994年から95年にかけてヴァン・モリソンのR&Bレヴューに参加した後、1996年にソロ・デビュー。2012年には自身のバンド、ザ・ジェイムス・ハンター・シックスを結成。以降はバンド名義で4作のオリジナル・アルバムと、新録を含む1作のベストをリリースしていて。
ザ・ジェイムス・ハンター・シックスとしては基本的にこれまでダップトーン・レコードに所属してアルバムを制作していたけれど。今回、ダップトーンからイージー・アイ・サウンドへと移籍。久々の新作を出してくれました。
イージー・アイ・サウンドへの移籍第1弾ながら、プロデュースはダン・アワーバックではなく、ダップトーンのゲイブリエル・ロス。両レーベルのいいとこどりみたいな仕上がりです。
今回もサム・クック、ジャッキー・ウィルソンあたりから、カーティス・メイフィールド、スモーキー・ロビンソンあたりを経て、ディオン・ジャクソン、ブレントン・ウッドあたりへと雪崩れ込むこの人ならではのノーザン・ソウル・テイスト全開。お得意のルンバ・ビート炸裂の「トゥー・バーズ・ウィズ・ワン・ストーン」でスタートして、Imaj7とIIImの間で揺らめく「レット・ミー・アウト・オヴ・ジス・ラヴ」、ベースのマイルズ・ウィークスと共作したキャッチーな「ガン・シャイ」、個人的には今回最高のお気に入り「ビリーヴ・イット・ホエン・アイ・シー・イット」、ハンターさんのクルーナー的な魅力が発揮された「ヒア・アンド・ナウ」、ボサ・ロック・フィールも感じさせるタイトル・チューン…と、もう幕開けからずっとごきげん。
続くジャンプ系の「エイント・ザット・ア・トリップ」にはかつての親分、ヴァン・モリソンが客演。モリソンのライヴ盤『アイ・ナイト・イン・サンフランシスコ』(1994年)や『デイズ・ライク・ジス』(1995年)以来の共演じゃないかな。盛り上がります。



