Disc Review

One of a Kind / The Heavy Heavy (ATO Records)

ワン・オヴ・ア・カインド/ザ・ヘヴィ・ヘヴィ

今朝は、ちょいちょい訪れるバカ忙しい朝で。間もなく遠出しなくちゃいけなかったり。バタバタしているもんで。ものすごく雑な更新で失礼します。

英国ブライトンを拠点に、1960〜70年代ロック/ポップの要素をおいしく採り入れたサウンドで注目を集めるザ・ヘヴィ・ヘヴィ。シンガーのジョージー・フラーと、シンガーでありマルチ・インストゥルメンタリストでもあるウィリアム・ターナーのデュオ・ユニットですが。

新作出ました。2022年に7曲入りのEP『ライフ・アンド・ライフ・オンリー』をリリースして、2023年にそれを11曲入りに拡張したエクスパンデッド・エディションを出して。で、今年、いよいよ初フル・アルバムを完成させた、と。

EPのほうは各メディアでじわじわマニアックな評判を呼んで。ジェファーソン・エアプレイン、ザ・バンド、ママス&パパス、フィフス・ディメンションあたりが引き合いに出されつつ楽しく期待されていたのだけれど。今回もそのテイストは奥底で引き継ぎつつ、しかし米国サンシャイン・ポップ〜サイケデリック・ポップのニュアンスだけでなく、より英国っぽい感触も強めているような…。

ローリング・ストーンズの『山羊の頭のスープ(Goats Head Soup)』あたりに聞き取れる“グルーヴィーな快楽主義”からのインスピレーションを指摘するレビューも見かけた。なるほど。男女デュオってこともあって、デラニー&ボニーっぽい局面も。

全曲、ウィリアム・ターナー作のオリジナル。半分以上にジョージーさんも共作者としてクレジットされている。いよいよフル・アルバム出して本格始動ということなのか、ライヴを意識したようなスケールでかめの曲も増えた感じ。

聞き込んでいくと本当に興味深い影響とか意図的な引用とかが次々発見できそうな新作です。今日もこれからバタバタ移動したりしながら聞き込んでみます。

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