Disc Review

Teenage Glampage! Can The Glam! 2 / Various Artists (7T's/Cherry Red Records)

ティーンエイジ・グラムペイジ!:キャン・ザ・グラム!2/ヴァリアス・アーティスツ

去年、チェリー・レッド傘下の7T'sレーベルから出た強力なCD4枚組『キャン・ザ・グラム!』。本ブログではタイミングが合わず紹介しそびれていたのだけれど。これ、本当にごきげんなボックスで。

“80グラムバスターズ〜ロッカーズ、ショッカーズ&ティーニーバッパーズ・フロム・セヴンティーズ!”という副題通り、T.レックスとかスージー・クアトロとかスレイドとかベイ・シティ・ローラーズとかアルヴィン・スターダストとかグリッター・バンドとかマンゴ・ジェリーとかみたいな有名どころから、アロウズ、マッド、ジョーディ、エンジェル、チッコリー・ティップらわりと知られていそうな連中を経て、ビッチだとかクランチだとかリンツだとかストリーカーズだとか、けっこうオブスキュアなレアものまで、1970年代のいわゆるグラム・ロック時代を賑わしたポップ・チューンを玉も石もごちゃまぜにして全80曲総まくり。初CD化音源も多数。まじ楽しい仕上がりだった。

で、どうやらその評判がやけによかったらしく。なんと今年に入ってさっそく続編が登場していましたよ。2月に出ていた。ちょっと気づくのが遅れてしまったものの、今回はタイミングを逃さぬよう、取り急ぎ前作と併せて紹介しておきましょう。『ティーンエイジ・グラムペイジ』なるタイトルを冠された4枚組。収録曲数は同じく全80曲だ。

もちろんコンセプトは前作と同じ。副題も同じ。ということで、T.レックス、ウィザード、モット・ザ・フープル、スージー・クアトロ、マンゴ・ジェリー、スウィート、グリッター・バンド、コージー・パウエル、ブラザーフッド・オヴ・マン、チッコリー・ティップ、ベイ・シティ・ローラーズといった有名どころから、ケニー、ジョーディ、ブラザリー・ラヴ、ドン・ファードン、ジョン・ポール・ヤング、エンジェルなど中くらいの有名もの、そしてチャイルド、フリントロック、ジェイムズ・ボーイズ、スティーヴィ・ライト、トレヴァー・ホワイト、バロン・ナイツ、ボ・フライヤーズといった細かいところまで、初CD化音源含めて重箱の隅をつつきまくってくれている。しかもセレクトされているのが超代表曲ばかりかというと、けっしてそういうわけじゃないってところもまた泣ける。

個人的に特にうれしいのは、前作同様、バスター、ショーティ、ロゼッタ・ストーン、イアン・ミッチェル・バンド、ハローといった、“第2のベイ・シティ・ローラーズ”とか言われたりしていたタイプのバンドの音源が多数含まれていることかな。かつてハンターとかイエローポップとか通いまくってこの手のバンドのシングル盤ばっかり超安価で集めていた時期があったっけ。懐かしい。

今回も32ページのブックレット付き。1曲ごとの解説もうれしい。春から初夏にかけてはこういうバカ明るい音がたまらんですねー。ウォーキングのお伴に絶好ですよ。今回もいつものチェリー・レッド系リリース同様、サブスクのストリーミングはもうあんまりだというくらい、思っきし曲数が少ないです。ブツをゲットしましょう。

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