ジョニ・ミッチェルのサプライズ・パフォーマンス@ニューポート・フォーク・フェス2022
今朝は午前中からラジオの収録があるもんで。もう早くに出かけないといけないので、いつものようなニュー・リリース紹介はお休み。
それより一昨日、7月24日に行なわれたニューポート・フォーク・フェスティヴァルの映像ってのがYouTubeにだだだっと上がって。そこでジョニ・ミッチェルが10曲くらい歌ったりギター弾いたりしているところを見ることができ、ぶっとんだもんで。それら映像へのリンクを貼って、みんなでジョニさんの復活を祝いましょう。
近年はモルジェロンズ病という奇病に加えて脳動脈瘤にも冒され、ライヴ・パフォーマンスから離れてリハビリの日々を送っていたジョニさん。でも、徐々に回復して、2018年には生誕75周年を祝って行なわれたオールスター・トリビュート・コンサートの客席に姿を現わしたり、今年の4月、ミュージケアーズ・パーソン・オヴ・ザ・イヤーに選ばれたことを祝う記念トリビュート・コンサートの終盤、なんとステージに上がり、他の出演者と一緒に「ビッグ・イエロー・タクシー」と「ザ・サークル・ゲーム」を歌ったり、自身のレア音源を集大成するプロジェクトに着手してこれとかこれとかこれとか手応えたっぷりのアンソロジーを編んでみたり…。復活の兆しを見せていたのだけれど。
一昨日のニューポートでは頼もしい後輩、ブランディ・カーライルに呼び出されステージにサプライズ登場! 久々のフル・パフォーマンスを展開したのでした。これ、もともとはアーティスト未定の“コヨーテ・ジャム”として告知されていた謎のセットだったらしい。それが当日、“ジョニ・ジャム”へと呼び名が変更。ブランディを筆頭に、アリソン・ラッセル、セリース・ヘンダーソン、ワイノナ・ジャッド、カイリーン・キング、ブレイク・ミルズ、テイラー・ゴールドスミス、シューター・ジェニングス、マーカス・マムフォード、ベン・ラッシャー、ハンセロス兄弟、ジョシュ・ニューマン、ルシャス、シスタストリングスら大勢の後輩たちがバックアップする中、ジョニさんはなんと全13曲のライヴ・セットに参加。セットリストは——
- Carey
- Come in From the Cold
- Help Me
- A Case of You
- Big Yellow Taxi
- Just Like This Train (Joni electric guitar solo)
- Why Do Fools Fall in Love
- Amelia
- Love Potion No. 9
- Shine
- Summertime
- Both Sides, Now
- The Circle Game
ジョニ作の名曲群を中心に、「サマータイム」「ラヴ・ポーションNo.9」「恋は曲者(Why Do Fools Fall in Love)」といった愛唱歌のカヴァーを交えた選曲。「ジャスト・ライク・ジス・トレイン」ではエレクトリック・ギターのソロ・パフォーマンスまでぶちかまして。やばい。
ミュージッケアーズでのパフォーマンスは、2013年、カナダで行なわれたジョニへのトリビュート・コンサートで3曲披露して以来のこととして話題を呼んだけれど。これだけまとまった曲数のパフォーマンスとなると、もう、2000年6月以来22年ぶり。観客が撮影したパフォーマンスがYouTubeにたくさん載っているので、それ、こちらにもずらっとセットリスト順に貼っておきます。消されませんように。(7/29追記:一部、オフィシャル映像に差し替えました)
どれもすごいけど、最後の2曲が特に泣けた。時間ない方は最後の2曲だけでもご覧ください。ステージ上にカメラマンの姿も見えたりもするので、オフィシャルに映像が出てくれることを期待してます。ブランディ、ええ子や。